「うちの職場出会いがないんですぅ」
そんなあなたに日本語教師!人の出入りが激しいこの業界で探す!見つかる!※しかも業務内容は日本語を教えるだけ!※日本人なら誰でもできる!※学校はとてもアットホーム♥※色々な国籍の人と毎日顔を合わせ輝く毎日※があなたを待ってる♪※
と思っている人も少ないと思います。
この記事ではそんな幻想をぶち壊すような現実を紹介していきます。
※人の出入りが激しい
すぐに辞めたくなる人もいます。
文化の違う留学生や使い慣れているはずの日本語が上手に教えられず挫折なんてのはしょっちゅうです。
ちなみに年齢層は高めなので、出会いを期待して入るならこの業界はおすすめしません。
※日本語を教えるだけ
添削業務、進学指導、入管手続き、スケジュール作成、クラス振り分け、トイレ/教室掃除、試験・プリント作成/添削、印刷、備品発注、(非)常勤との人間関係・・・・・・。業務は日本語を教えるだけではありません。以下に詳しく書いています。
※日本人なら誰でも
これらの違いを説明できるでしょうか。
「開ける」「結果論」「むしろ」
これら動詞、名詞、副詞を日本語で易しく教えられますか。
そして、学生がそれを本当にわかったかどうかはどうやって確認しますか。
そのやり方が正しいという根拠と確信は?
暗示的知識は明示的知識になっていますか。
文法書を読み、通勤中や入浴中、休日の時でさえ授業運営や日本語について考え抜きます。やればやるほど授業の質は向上します。
日本語教師は慢性的な人手不足ですが、日本人だからと油断していたら”ちゃんと”クビになります。
営利を目的とした日本語教育機関で解雇されたことがありますか。国内外、常勤非常勤は不問です。機関が倒産した場合の解雇は除きます。
— 『日本語教師のN1et』のカキアゲ (@kakiagex) January 26, 2017
※学校はとてもアットホーム♥
引継ぎなどで、教師間の関係は強くなります。
しかし、内輪の繋がりが強く、派閥ができ、対立しているところもあるので、気をつけなければなりません。特に、こういう言い方をすると角が立ちそうですが、女性社会なので、男性は若干肩身が狭くなります。
お局による新人いびりのようなものは見た事がない(私が気づいてないだけかもしれませんが)ので、アットホームという意味では正しいです。
正規と非正規の違いも曖昧で、「非正規のくせに社員食堂使うなよ」的なアレもありません。なんなら食堂もありません。
※色々な国籍
多国籍のとこもありますが、単一国籍、中国人だけ、韓国人だけの学校なんてザラです。
それでいい、むしろ単一の方がいいという方ならいいでしょうが、日本語教師の醍醐味はやはり多国籍の文化交わる国際クラスだと私は思います。
それと、単一国籍の学校が日本語教師のスタートだと、後々苦労します。
これは実体験なのですが、私が最初に勤めた学校は全学生中国人、つまり単一国籍校でした。
教材は単一国籍用と多国籍用で全くの別物です。単一で作った教材は全て捨てて多国籍用のものを作り直しました。
日本語学校を生涯で1校だけという人はあまり見ません。転々としていくものなので、もし余裕があるなら、単一国籍校が最初の勤務校だとしても、多国籍用に作っておいた方がいいと思います。
※輝く毎日
この仕事は授業準備をしっかりやれば大変素晴らしい仕事です。
私は日本語教師を胸を張って「世界一の職業」と言えます。しかし、仕事が楽しくなるほどの授業準備は血もにじむ労力と時間を要します。
まとめ
冒頭でも述べましたが、出会いを求めている人はあまりこの業界にはいません。
リタイアされた方が多いです。そして、給与の高さに魅力を感じる人もいません。いるのはボランティア精神溢れる仕事好きな方ばかりです。それでもいいという方はぜひこの業界にいらしてください。
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