子どもの時、クラスで一人はいた「先生をお母さんと呼ぶ生徒」。
なぜ先生をお母さんと間違えるのかなんて考えたこともありませんでしたが、今日、ある出来事があって、考えてみたくなりました。
先生を店長と呼ぶ
今日、授業中にこんなことがありました。
T:私 S:留学生(仮に、チョウさんと呼びます)
S:てんちょ……先生
T:え?
S:先生!
T:今、店長って言った
S:先生!
そうです、冒頭で書いた「先生をお母さんと呼ぶ生徒」の留学生版です。なぜ今日、チョウさんは私をお母さんと呼ばず、店長と呼んだのか。なぜ店長と間違えてしまったのか。
お母さんと店長、先生の共通点と相違点
まずお母さんと店長、先生の共通点と相違点を、私の主観で書き出してみます。
お母さん:
- 慕っている
- 過ごす時間が長い
- 苦楽を共にする
- 叱られたり褒められたりする
- 会うのは家
店長:
- 慕っている
- 過ごす時間が長い
- 苦楽を共にする
- 叱られたり褒められたりする
- 会うのは職場
先生:
- 慕っている
- 過ごす時間が長い
- 苦楽を共にする
- 叱られたり褒められたりする
- 会うのは学校
こうなれば、もう相違点は場所ぐらいしかありません。
呼び間違える決定的な理由
日本の小学生が人を呼ぶ機会の中で最も頻度が高いのはお母さんです。
日本にいる留学生が人を呼ぶ機会の中で最も頻度が高いのは店長か先生です。
要するに、留学生が先生をお母さんと呼ばない決定的な理由は、普段お母さんという語を”日本語で”言わない、ということになるでしょう。
呼び間違えたその後
私を店長と呼び間違えたチョウさんはとても恥ずかしそうに、一生懸命ごましていましたが、周りのクラスメイトも私も結構はっきり聞き取ってしまっていたので、ただただ照れるのみでした。
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