「すみません」の3つの意味と教え方。「すいません」は間違い

「すみません」には3つの意味があります。日本へ来て半年以内の日本語学習者でもわかるように説明します。

「すみません」の3つの意味

  • ①は「ごめんなさい(謝罪)」の意味で、
  • ②は「ありがとうございます(感謝)」、
  • ③は「ちょっといいですか(呼びかけ)」という意味で使われます。

つまり、「すみません」一つで様々な意味をカバーしているわけです。3つを同時に使う時もあり、それを確認させるために以下の画像を見せます。

それぞれの絵を指し、「この時は①②③どれの意味ですか」と学習者に問います。画像内にもある通り、①②③の用法を一緒に使うことも、というか一緒に使うことの方が多いです。

学生の発表

以前、私のクラスで日本の文化や習慣について調べ、発表をするという活動を行いました。あるグループがこの「すみません」について発表をしました。確かテーマは「日本人はよく謝る」とかなんとか。
学生が色々な状況を見せ、「すみません」を言う。「ほら、日本人はよく謝っているでしょ?」という発表で、よくできていました。よくできていたので、その時私は上の3つの意味がある事を伏せておきました。

発表から1年が経ち、「すみません」についての読解があったので、ここだ!と思い3つの意味を紹介しました。

「ごめんなさい」の意味

「すみません」は謝っているとは限らない、という話をすると、こう言われることもあります。

「いやいや、先生、そうじゃなくて、日本人は『ごめんなさい』と言います。本当にたくさん謝ります」

確かに「ごめんなさい」とも日本人はよく言いますが、現在「ごめんなさい」の意味は変わりつつあります。

  • 物を拾ってもらった時に、「ごめんなさい(感謝)」
  • 約束の時間に遅れて、「ごめんなさい(謝罪)」

他にも、物を拾い、呼びかける時に、「ごめんなさい(呼びかけ)」と言う人もいるかもしれません。つまり、「ごめんなさい」も「すみません」も、上の用法①②③が複合的に使われている、ということです。

すいません

ところで、少し話は逸れますが、「すいません」と「すみません」について。どちらが正しいかご存知でしょうか。

S:先生、「すいません」ですか、「すみません」ですか

と質問を受けることがあります。また、日本語教師がSNSや業務上のメールでのやり取りで

T:すいません、ちょっと質問なんですが

と言っているのも見ます。彼らが授業で板書していない事を願いながら眺めています。

では、なぜ人は「すみません」ではなく、「すいません」と言うことを好むのでしょうか。それは、人が無意識に口の負担を減らそうとしているからです。

su [m] imasen → su imasen

両唇音(み)を発話するよりも母音(い)の方が楽なので、このような現象が起きているのです

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