共通
よく使われる用法は「約」という意味で、名詞の後ろに付けて使うが、文型としても使われる
例:これくらいのかばんが欲しい
接続:Vジ/ナイ・Aい・Naな・N+くらい +ぐらい
用法① 状態の程度
1.その程度が低い、又は高いという事を強調する
一緒によく使う言葉
食事もとれない・寝られない
比較文型:「ほど① N3」
「ほど① N3」:意味・用法は「ほど」とほとんど同じだが、「ほど」は程度が強い場合によく使う
例:もう我慢できない ◎ほど 〇くらい の痛さだ
例文
彼女の調子はまあまあです、ちょっと疲れているくらいです。(Her condition is so-so, she’s just a little tired.)
天気は晴れていて、暖かいくらいです。(The weather is clear and warm-ish.)
彼女は応募すれば採用されるくらい簡単なモデルの仕事をしている。
一回寝たくらいで恋人だと思わないでよ。
用法② ~は小さい・簡単だ
1.話者がNに下す判断基準を上回る、または下回る(軽視)ものを、ナンテの後で述べる
比較文型:「なんか N3」
「なんか N3」は入替可能と不可があるが下クラスでは「ナンカ(軽視)と同じ」とは言わない方がいい。混乱する
→V・A・Naの接続 〇くらい ×なんか
→話者が「それはすごく簡単だ」という意味で発するなら〇くらい 〇なんか
例:貧乏「シャネル ×くらい 〇なんか 私には買えない」
例:N4 〇くらい 〇なんか 少し勉強すれば誰でも受かる https://jn1et.com/
例文
体調が悪いくらいで学校は休まない。
ゲームなんて子どもでもできるくらい簡単な趣味だ。
スポーツ選手くらい付き合おうと思えば簡単に付き合えるわ。
その規模のコンサートくらいだれでも参加できるよ。
いまどきスマホくらいだれでも持ってるよ。
用法③ 前件より後件
1.前件をするなら後件する
例文
そんな事をするぐらいなら死んだ方がマシだ。
子どもにやらせるぐらいなら、私がやるよ。
歩いて30分もかかるぐらいなら、少し面倒だけどバスで行くよ。
彼女に払わせるぐらいなら、僕が払うよ。
軽視を表す文型
「なんか②・などN3」 「くらいN3」 「にすぎないN2」 「ごとき①N1」
口語的な度合い
「くらい・なんか」が最も口語的
くらい・なんか > など > にすぎない > ごとき
文中での軽視用法
使えるかどうかは後述するが、文脈や後件の言葉による
例:子ども 〇なんかに 〇などに ×くらい ×にすぎない 〇ごときに 負けるはずがない
例:A:もっと子どもの事考えて
B:子ども 〇なんか 〇など ×くらい ×にすぎない 〇ごとき 知るか
文尾での軽視用法
例:彼は頭はいいが、所詮子ども ×なんかだ ×などだ ×くらいだ 〇にすぎない ×ごときだ
動詞との接続
動詞に接続するのは「くらい・にすぎない」のみ。
例:それをする ×なんか ×など 〇くらい ×にすぎない ×ごときに 誰だってできる
例:当たり前の事をした ×なんかだ ×などだ ×くらいだ 〇にすぎない ×ごときだ
形容詞との接続
い形とも接続するとある参考書もあるが、色々ない形で文を作ろうとして、できなかった。ある行為(動詞)や事物(名詞)に対しての評価、感想を述べるので、状態を述べるい形とは相性が悪いのだ。
な形は〇。これは名詞とな形の性質類似による
例:彼は元気そうにしているが、ただのから元気にすぎない
例:彼は日本国内でのみ有名にすぎない
Xが指示詞だと本来文中では〇の「なんか・など」も使いにくく、または使えなくなる
例:そんな事 ?なんか ?など 〇くらい ×にすぎない ×ごとき 自分でやりなよ
例:それ?なんか ×など 〇くらい ×にすぎない ×ごとき 自分でやりなよ
他用法での比較
謙遜
例:私〇なんか 〇など ×くらい ×にすぎない 〇ごときが こんな物をいただいてもよろしいのでしょうか
例示
例:こちら 〇なんか 〇など ×くらい ×にすぎない ×ごときが いかがですか
ような
例:山 ×なんか ×など ×くらい ×にすぎない 〇のごとく 仕事がある
約
例:ここにいるのは10人 ×なんかだ ×などだ 〇くらいだ ×にすぎない ×のごとき
状態の程度
例:足の痛みはもう我慢できない ×なんかだ ×などだ 〇くらいだ ×にすぎない ×のごとき
それぞれの詳しい解説と例文
「くらいN3」
「にすぎないN2」
「ごとき①N1」
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