よくシニア日本語教師は”使えない”と言われますが、そんなことはありません!大変貴重な人材です。今日はその理由を紹介します。
企業の叫び
現在、労働力減少に悩まされている日本ですが、その解決策として外国人労働者の必要性が高まっています。
日本:入れろ入れろじゃんじゃん外国人を入れろ
企業:労働力ゲットだぜ!
日本人労働者:仕事が減って助かる~♪
外国人労働者:日本は自国に比べて給料が高いから幸せ
というような社会を想像していたのでしょうか。実際はこうです。
日本:入れろ入れろじゃんじゃん外国人を入れろ
企業:労働力ゲットだぜ!(外国人だから安い賃金で働かせてやる。セクハラもしてやろう)
企業:労働力欲しいとは言ったけど、日本語の教え方なんてわかんねえぞ!
日本人労働者:日本語が通じない!現場がめちゃくちゃ
外国人労働者:言葉が通じない!給料安いしセクハラされるし子どもの日本語も上手にならないし
黄色で囲み線をした部分ですが、ここにシニア日本語教師の勝機を見出すことができます。
会社は物を作ったりサービスを提供したりする場所であって、外国人に日本語を教える場ではありません。そんな場所に日本語教師を送り込めば、ありがたがられる、というわけです。
外国人と日本語教育とは関係ないですが、現在日本では高齢化に伴い、シニアリタイア組を積極的に雇う取り組みが行われています。バリバリ働けなくなったシニア世代をシフト制で雇い、ノウハウ、経験、酸いも甘いも知っている彼らに意見を求めるためです。
シニア日本語教師の活用術
日本語教師に多いのはリタイアした年配の方です。
体にムチ打ちながら初級などを教えるのはさぞ大変だろうと思います。そして、体や脳の衰えを根拠に「使えない」からと雇うことすらしない学校もあります。雇っている学校でもミスが目立ち、学生からの評判も悪い事があるのは事実です。わかりにくい、おもしろくない、とアンケートに書かれてしまいます。
しかし、シニア組には若い世代にはない豊富な知識があります。それを
>>企業:労働力欲しいとは言ったけど、日本語の教え方なんてわかんねえぞ!
で活かせばいいんです。日本語学校では酷い扱いを受けるかもしれませんが、企業に行けば若者にはない落ち着いた雰囲気で、おもしろさなど求めていない30,40代学習者に重宝されます。直接法なんて時間のない少数ビジネスクラスには必要ありません。むしろ企業で若い世代はあまり求められていません。まず学習者が納得しません。無駄におもしろさを求め、日本語教育以外の知識もない若造にビジネスパーソンの日本語教育が務まる事の方が稀です。
適材適所
看護師、介護士、製造、建築では特に外国人労働者が求められています。シニア組を求めたベンチャー企業からの募集も多く出され、賢いシニア日本語教師はもうすでにそのようなところで働いています。日本語学校の子どもの駄賃のような賃金ではなく、企業から出る立派な報酬をもらって、です。
適材適所、自分のいるべき場所、いたい場所を探してみてください。あなたの本領が発揮できる場所を。
コメント
活きるのは良いことですが、中年からシニアの自己主張激しいイキり系は本当迷惑なので勘弁してください。
シニアへの応援メッセージ、ありがとうございました!
私は、正にリタイヤ組で、65歳で日本語教師を始めました。5年くらい、日本語学校で勉強させてもらい、あとはフリーランスでと、考えていましたが、この記事を拝見しまして、悠長に構えていてはダメだと思いました。
幸い、教室では、なりふり構わず盛り上げていますので、おもしろがられてもいますし(わかって、面白い!が大事ですが、少しずれているかも?)、また年の割には、体力もそこそこまだあるんだなとも思っています。
どちらの記事でしたか、授業の準備で用意したもの、授業の経験の一つ一つが財産になりますよ!のお話も、大変励まされました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。