用法
接続:ない形+ないものでもない +ないでもない +なくもない +なくはない
1.「わけではない」に似た一部を否定・肯定する、日本人の好む曖昧な表現
2.「なくも/はない」が口語的で、圧倒的に多く使われる
3.接続はVナイとだけと書いてある参考書もあるが、そうとは限らない
・おいしくなくはないが、もう一度来ようとは思わない
4.「なくはない」という形がこの「ないものでもない」と別に扱われている参考書もあるが、ほとんど同じで、硬いか軟らかいかの違いしかない
硬い ないものでもない > ないでもない > なくも/はない 軟らかい
5.「ないものでもない」が「ないことも/はない」となる場合も多い
・そんなに言うなら考えないこともないが…
一緒によく使う言葉
文型直後に「が(逆接)」。よく使うというよりほぼこれがある。このガがある文では「~てもいいけど…」のようなニュアンスの文が多い
比較文型:「わけではない N3」
接続:フ(Naな・Nの)+わけではない
1.全体の中の一部を否定する言い方
例文
今日は登山できないものでもないが、午後から降るかもしれないからやめたほうがいい
そんなに欲しいと言うなら譲ってやらないでもない
新宿まで一人で行けなくはないが、一人だと不安だ
一方で歓迎する声もなくはない
状況によってはなくはない
理解されていない可能性もなくはない
仲良くなる気がなくはない
関係なくはないよ
嬉しくなくはないけど
順風満帆な人もいて、羨む気持ちもなくはない
郊外鉄道にしちゃう手もなくはない
キャンセルする手もなくはないけど、キャンセルなんて面倒だからそのままいくことにする
取り残されてる感じがないでもない
見覚えがないでもない
多少気まずい思いがないでもない
好意はないでもないけど
馬鹿らしいという気持ちもないでもない
気になるところがないでもないけど。最後はよかった
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