用法① など N2
接続:Vジ・Aい・N+やら~+やら
1.代表的なもののみを挙げる用法で、不満を表す
2.人にも使うが、動物、植物、物などに使う事の方が多い
3.マミレのように、話者の不満や不快な気持ちが出る
・日本語学校には中国人 ×やら 〇や 〇とか 韓国人などがいる
4.働きかけは×
×ごみやらガムやらは捨てないでください
5.感情を表す語と併用される事も多いが、その場合は色々な感情が共起し整理できないという事を表す
6.Naのみないが、やってみるとわかる
・彼は元気×やら 〇があるやら 元気じゃない×やら 〇がないのやら、よくわからない
・?十分やら不足やら 〇十分にあるやら不足しているやら
このように、Naは「Naがある」などの形に変えて使われるのが自然
例文
太っていてかわいいと言われ、喜んでいいのやら悲しんでいいのやらわからなかった。
先生は部屋を掃除しないので、ゴミやら食べ残しやらで汚ない。
子どもの結婚式はうれしいやら悲しいやらで複雑な気持ちだった。
オリンピックで3位だった彼は、嬉しいやら悔しいやら複雑な気持ちだった。
作文やら読解やら宿題が多すぎて大変だ。
彼は酒癖が悪く、一度飲むと泣くやら笑うやらで忙しい。
交通事故は悲鳴やらサイレンやら野次馬やらで大騒ぎだった。
父が再婚して、嬉しいやら悲しいやらよくわからない。
びっくりするやら悲しむやら、そのニュースを聞いた人達の反応は様々だった。
今日は熱やら鼻水やらで体調が悪い。
引っ越しをするのに敷金やら礼金やら、たくさんお金がかかった。
日本の生活はアルバイトやら宿題やらで毎日忙しい。
用法② ~のか N1
接続:フ(Naな/Nな)の+やら(+わからない)
1.「いったいどうしてこんな事になったのか」「どうすればいいのかさっぱりだ」などの話者のわからないという気持ちを強調する
2.Yに「わからない」が来るが、言わずに「やら・・・」とする場合も多くある
3.上の「~やら~やらN2」の用法は連続してヤラを置くが、こちらのN1の方も連続して用いる事もある
・朝急いで出た娘がちゃんと飛行機に間に合ったのやら間に合わなかったのやら…
例文
最近娘が何を考えているやら、女の私でもわからない。
日本へわざわざ留学したのに毎日家にいるなんて。何をしているやら。
昨日車で出かけた息子がまだ帰ってこない。いったいどこへ行ったやら。
名前が書かれていない宿題がたくさんある。これじゃどれがだれのやら。
願書の書き方はこれでいいのやら悪いのやらわからないが、とにかく出してみよう。
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