オマエうるせえ死ね

最近、授業で「死ぬ」という言葉を多用する人が増えたように思います。きっと日本の子どももそうなんでしょうけど、戦争映画やゲームで殺す事が軽く考えられるようになってしまったのでしょうか。

スポンサーリンク

当サイト管理人による、日本語教師養成個人レッスンの詳細はこちら

当サイト管理人による、日本語教師養成個人レッスンの詳細はこちら

授業でスラングを使いたがる学習者

授業中に様々な文型を教えます。

「~たい」を教えれば
学習者:先生、死にたいはいいですか

「~た方がいい」を教えれば
学習者:先生、死んだ方がいいはいいですか

意向形を教えれば
学習者:先生、先生!死のうはいいですか。へへへ

と下らない質問をする。「へへへ」と笑いながら言うのがおぞましい。それを聞いてどうする?おもしろい?もうガン無視してやりますが、気持ちが悪いことこの上ない。

オマエうるせえ死ね

この間、けっこう本気で叱りました。学習者Aが学習者Bに「オマエ」や「うるせえ」「死ね」などと言っていました。Bは意味が分からず首を傾げてましたが、わかる私は聞くに堪えなかったのでAに

それさ、アニメとかで覚えたの?全然楽しくないし、失礼だし、汚い言葉だからやめろ。二度と言うなよ

と強い語調で、厳しく注意しました。学習者は素直に謝り、”私の前”では使用しなくなりました。

スラングの危険性

私が海外にいた時分、四文字言葉を連発する知り合いがいました。現地の人から怪訝な顔をされているのに嬉々として使い、反感を買い続ける彼の周りには人が寄って来ることはなくなりました。

楽しいのかもしれません。スラングはかっこいいという外国人は多いです。それを使うとそれまでアウェイだったグループに近づける気がするのでしょう。でも気がしてるだけなんです。実際に傷つくまでそれには気づきません。「先生の注意」ぐらいでは傷つくとは言えません。

「オマエうるせえ死ね」の学習者が、人生を左右するような局面でそのような汚い言葉を使わない事を祈ります。

コメント