親と新人教師を泣かせるモンスター学生

いろいろな学生がいます。いい学生悪い学生なんて言い方は教師の主観でしかありませんが、誰がどう頑張っても改善できない者もいます。

借金をして子どもを来日させる親

以前、未来世紀ジパングという番組でミャンマーの特集がありました。親が生活費を切り詰め、娘の日本への留学費用を工面している様子が映し出されていました。

テレビに映った親子だけじゃありません。日本へ来る留学生の親は皆汗水垂らして、それでも足りない分は借金して子どもを送り出している方が大半です。

現実は・・・

日本へ来て親の意向通り真面目に勉強している学生だけではありません。授業に対してやる気を出さない学生ならまだしも、授業妨害まで行う者もいます。

T:両親にあなたの素行の悪さを電話するよ?
S:それだけはやめてください!

と素行の悪い学生に言うと本気で嫌がります。それで改善されれば電話しないのですが、しなければ本当に電話します(結局電話することが多い)。しかし、親に子が日本で何をしているのかを話すと、親は教師の言う事を信じません。いや、信じられない、といった様子です。
無理もありません。子のために死に物狂いで働いて自分がひもじい生活をしているのに、日本から来た電話で

「あなたのお子さんは毎日勉強もせずケータイで遊ぶ遅刻する。私語やいびきでクラスに迷惑をかけ、当然テストは赤点連発、学校を連続欠席し、窃盗を行い、毎日遊びほうけて自堕落な生活をしている」

と言われ、信じられる訳がありません。

しかし事実です、お母さん。

新人潰し対策

別に外国人に限った話ではありません。日本人にだって同じような人はいます。国関係なく、一定数いるのです。そのような人は。
私はソレを新人潰しと呼んでいます。初めて入ったクラスでソレに当たると新人は潰れます。

無慈悲で救いのない回答ですが、手立てがありません。担任、一緒に組んでいる老獪ベテラン教師、強面の男性教師、誰かに相談するのが先決ですが、私がここで挙げている新人潰しとは、誰かに言われて矯正できるような次元の人ではありません。20歳前後まで人格形成が済んだ人を学生の目標言語(該当学生にとっては目標ですらないでしょうが)で指導する、矯正するのは不可能です。

しかし、考え方はあります。例えば一般企業で取引先(客)に出向く際、「あそこの社長いつも嫌みばっかりで、愚痴も多いし、いつまでもねちねちと・・・会うの嫌だなあ」なんてことがあります。取引先はなかなか変わりません。

それに対し、留学生が在籍する日本語教育機関にはリミットがあります。つまり、最長でも2年頑張ればその新人潰し(客)とはお別れという訳です。さらに、日本語学校ならばたいてい1年に3回のクラス替えがあります。2,3か月辛抱すればいいのです。どちらにしても、終わりがあると思えば頑張れるものです。

経営側に知ってほしいのは

確かに、本当は教師のせいなのに、悪いのは全て学生だと見当違いの教師の学生批判もあります。しかし、誰がどう接してもどうにもならない者もいるのです。

そして、授業に入らない経営者(陣)に知ってほしいのは、

学校にいる学生が全て勉強がしたくて学校にいる訳ではない

という事です。学校の規模が大きくなればなるほどこれが理解されにくく、全て教師のせいだと決めつけ、要領を得ない指示が来るのです。

見当違いの教師の学生批判はいけません。本当にその人が新人潰しと呼ばれるほど手の付けようがない者なのかの見極めを誤ると、互いに悲しい結末となります。

その判断は慎重に行いましょう。

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