留学生は日本の自殺率・過労死について何を思うのか

2016年

自殺についての授業。

読解ではよく取り上げられるテーマなので、なんとなく学生も多いんだろうなとは思っていたようだった。日本で一年間に何人自殺したと思うか聞いてみた。100人や1000人など、万越えはなかったので、

T:3万以上です
S:多い!

と驚いていた。

T:しかも、3万という数字は死体が発見された数であって、実際にはもっといるからね
S:!

とさらに驚いていた。

その後、

T:過労死っていうのがあって、日本人は疲れて死ぬよ
S:どういう意味ですか。疲れて死にません(困惑)

で驚きも最高潮に達していた。

日本人が海外のハリケーンの映像を見るような「ウチの国じゃあそんな物騒なもん起こらねえよ!」という顔で過労死についての現状を聞いていた。その後、日本の有給消化率や、新卒カードなどについて話し合った。自分でも説明しながら、そして留学生の価値観に揺さぶられながら、日本のカオスっぷりを感じた。

追記:2017年7月

オリンピック会場の現場監督が自殺したというニュースを上級クラスで話した。

東京オリンピックメイン会場の新国立競技場の建設工事現場で働いていた23歳の男性が、1カ月におよそ200時間の時間外労働を行ったあと、自殺していたことがわかった。会見した弁護士によると、新国立競技場の建設現場で現場監督を務めていた大卒1年目の23歳の男性が、3月に失踪し、その後、長野県内で自殺しているのが見つかった。男性は、失踪直前の1カ月間に、およそ200時間の時間外労働を行っていた。
引用元:新国立競技場建設の現場監督が自殺 07/20 18:11

皆、知っていた。そして、繰り返されるこの質問。

S:どうして辞めないんですか。辞めて他の仕事に就けばいいのに

そしてある学生がこう言った。

S:誰かの死の上の平和は皮肉です
T:本当にそうだね

続けて、下の動画も見せた。

以前話題になっていた動画である。見せた後に誰が悪いのか考えさせた。

①配達員
②再配達を依頼しておいて家にいない高層階の客
③佐川
④日本社会

答えは出なかったし、わからなかったが、①を責める人はいなかった。

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