留学生は日本の「割り勘文化」について何を思うのか

授業の出来事

日本に来日した留学生に読解や聴解の授業をしていると、時々日本の割り勘文化が話題になることがあります。ディスカッションではこれをテーマにして話すと結構盛り上がります

なぜ盛り上がるのか、ないからです。割り勘が彼らの国に。

この記事で言う留学生とは台湾やベトナム、中国、韓国、タイなどの国から来日した人達のことを言います。
スポンサードリンク

おごるのが当たり前の国

留学生に聞いてもほとんどの人が

 

彼氏がお金を出さないなんて考えられない。

 

男がおごるものです!

と言います。

私が「じゃ貧乏な男は彼女を作れないんだね」と聞くと、「そうです!」と返ってきます。

日本でもそう言われ続けて久しいですが、実際はどうでしょうか。

実際のカップル、若人にそういった意識はずいぶん薄れてきたように感じます。私はこの流れは社会的にいいのではないかと思います。

日本は?

私のツイッターアカウント(日本語教師多め(女性多め))で以下のようなアンケートを実施してみました。

女/男性の方のみお答えください。 恋愛関係にある男女2人の食事の会計はどちらが払うのが理想ですか。

交代制で払いたいという方は折半に投票するよう補足を付けました。それから、非日本語母語話者non-Japanese native speakerの方は投票は今回ご遠慮下さいという補足もつけました。
それから、私のフォロワーに日本語教師(薄給)が多いという事も踏まえてご覧ください。もちろん、日本の人口1億3千万人中のこの数なので、これが日本人の総意という訳ではありません

さて、話をアンケートに戻します。

スポンサードリンク

アンケートをご覧の通り、日本の男女が会計についてどう思っているのかというのがわかったかと思います。

女性は相手に払ってほしいと思う人が13%で、相手に多めに払ってほしいも含めた割り勘派は84%です!

留学生が見たらきっと驚く結果でしょう。

逆説的に考えると……

この海外のおごる文化は逆説的に考えると、こうなるのではないでしょうか。

『女性の地位が依然低く、平均給与の差が大きい(男性が高く、女性が低い)』

あくまで私の推測ですが。昔ほどではありませんが、男女の平均給与には差があります。以下は、内閣府が実施した調査の結果を図表にしたものです。左が女性、右が男性です。

男女で年収に開きがあることが一目でわかります。
出典:第1-特-23図 男女の年齢階級別平均年収(平成24年)

冒頭で「私はこの流れは社会的にいいのではないかと思います。」と述べました。割り勘が増えるということは

『女性の地位が高くなり、平均給与の差が小さくなる』

ということではないでしょうか。

原因を社会的地位としましたが、もちろん他にも多くの原因が考えられます。文化や習慣、価値観、法律の違いなど、いろいろあるでしょう。

まとめ

実際「最近は私の国でも割り勘が増えました」と言う留学生も、かなり数は少ないですが、出てきました。

「男性がおごる習慣のある国がいい、だから日本は劣っている、これだから日本の男は……」という声もあるでしょうが、文化相対主義的観点から言うと、「よそはよそ、うちはうち」です。どちらの文化が優れているということはありません。

とはいえ、アジアの女性蔑視、男尊女卑という考え方はやはり褒められたものではないので、割り勘が増え、男性がおごるべきという考え方がなくなることが、男女平等社会の一歩になるでしょう。

コメント