用法① 脅し・突き放し
接続
動詞のふつう形+までだ┃以下接続例
V:する+までだ
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.「~だけ」と同じように使われ、「~をしなければ~するだけだ」と冷たく言うことが多い。
2.「Xなら/たら、Yまでだ」の形が多い。
3.誰かに言う時は脅しと突き放し、自分に言う時は覚悟を表す。
・脅し:海外転勤できないなら、辞めてもらうまでだよ。
・突き放し:問題があれば、解決するまでだろ。
・覚悟:他人が何をしようと関係ない。オレはオレのなすべきことをするまでだ。
例文
金がなくて返済できない?じゃ死んでもらうまでだ!
A:勉強したくないです B:勉強しないなら、落第するまでだよ。
もちろん、彼らも排除するまでだ。
近付いて来たら落ち着いて駆除するまでだ。
忘れられてたら思い出してもらえるよう努力するまでだな。
協力しないなら、チームから外すまでだ。
用法② 意向・覚悟
接続
動詞のじしょ形+までだ┃以下接続例
V:する+までだ
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.「~だけ」と同じ意味用法で用いられる
・食べる物がないなら、我慢するまでだ/だけだ
2.将来に対する話者の意向を表す
3.自分に対して言うもので、その発言を聞いた誰かは話者の意向を汲み取ることができる
4.「~までのことだ」という形もある
例文
親にできることはあまりない。後は子どもを応援するまでだ。
本人が幸せなら、それを応援するまでだろ。
自分で出来る範囲の仕事をするまでだ。
彼女が僕を頼ってくれるのなら僕はそれに応えようとするまでだ。
個々の選手に役割を与え、全員が責任感を持って役割を実行できるようにするまでだ。
起こり得る問題がわかってるならば対策するまでだよ。
邪魔をするなら排除するまでだ。
用法③ 謙遜
接続
動詞のた形+までだ┃以下接続例
V:した+までだ
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.自分の行為に対して「Xしただけ」と謙遜する用法。
例文
A:ありがとうございます。 B:いいえ、私は荷物を持ったまでです。
私は困っている人を助けたまでです。大したことはしていません。
類似文型とその違い
だけだ
例えば、「私は困っている人を助けたまでです。」と「私は困っている人を助けただけです。」は、微妙な違いがあります。
「私は困っている人を助けたまでです。」は、「ただ困っている人を助けただけで、それ以上のことはしていない」という意味です。つまり、助けたことがあることを強調するのではなく、助けたことがそれほど大したことではないということを述べています。この文は、謙遜するときに使われることが多いです。
一方、「私は困っている人を助けただけです。」は、「困っている人を助けたことがある」という意味です。つまり、助けたことが過去にあったということを述べています。この文は、何かを説明するときに使われることが多いです。
つまり、「私は困っている人を助けたまでです。」は自分の行為を謙遜する意味合いが強いです。一方、「私は困っている人を助けただけです。」は助けた経験があることを述べているだけです。
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