『留学生引率冒険譚』┃事例と気を付ける事

皆さんは校外活動はお好きですか。

嬉しいはずの校外活動

新人私:やーったー金もらって遊園地行けるなんて最高!授業準備もないし楽しみー
現在私:経路確認よし。先方に事前連絡して、学生の切符手配、この学生はたばこ吸うから要注意で、この学生は車酔い注意か・・・はあ・・・・・・

子どもの頃、遠足や修学旅行で教師の背中を追っていた私ですが、まさか自分がその背中になるとは思ってもみませんでした。あの時の先生達は責任者としての緊張感を常にまとっていたのだと何十年越しかに思い知ったのです。

日本人を引率するのとは違う

教師とは言っても日本人を引率するのとは訳が違います。言葉が通じない、指示が通らないのです。

T:次の交差点を渡ったらA2出口から電車に乗るからsuica出しといてねー

これ、通じません。

これまで留学生とともに訪れた場所は数知れず。公園から、郵便局、テーマパーク、水族館、富士山、裁判所、都庁、スカイツリー、海、BBQ、果樹園、動物園等々、実に様々な体験をさせていただいたのですが、「今日は楽しかった!」はたくさんありますが、「今日は楽だった!」は一度としてありません

引率の苦労

日本語➔日本語

中でも初級は上記の通り指示が通りません。初級を担当している場合は、施設の人の話を聞いた後、担当クラスに”通訳”しなければなりません

係:この施設では〇〇は決してしてはいけないことになっていますから気をつけてください。それから、もちろん、△△を持ち込まないこと、それから◆◆にも触れないこと。これらを守っていただけますか

という説明があります。もちろん、初級の学生にわかる訳がありません。初級クラスの先生はこの日本語を日本語に通訳をしなければなりません

T:ここで〇〇はダメです。△△、それから◆◆に触らないでください(全てジェスチャー付き)。わかりましたか。

この後、やっと学生が理解し「はーい」と返事します。

すぐ写真を撮る

留学生と外に行くと、必ずといっていいほど写真撮影に時間を取られます。

子どもをカゴの中に入れてそれを運ぶ保育園の集団を撮影し始めた時は本当に困りました。確かに外国人にとっては過保護なぐらいの日本の園児の遠足風景は奇異に映ったかもしれませんが、いきなり写真を撮るという行為は許し難いです

桜の時期に出かけた時もかなり時間を取られました。教室内でもばんばん自撮りをする彼らです、背景にきれいな、自国にはない桜が待っていたら、もう彼らの自撮り欲は誰にも止められません。

教師は写真撮影を行程に組み込む必要はありませんが、写真撮影があると思って行程表を作っておいた方がいいでしょう

遠方への移動

遠方だと乗り物も大変です。

S:センセー!〇〇さんがー(出発した電車を指さしながら)
T:なんだってー!?

T:皆バスにいる?
S:いまーーーす
T:数えるよ。1,2,3・・・27?1人いない!嘘つくな!っていうか誰がいない!?

S:センセー!〇〇さんが船酔いです。
T:薬は?
S:効きません

はぐれる学生も多く、

T:あれ?△△さんは?
S:さっきのコンビニ(500m前)でトイレです
T:なんだってー!?

T:あれ?〇〇さんは?
S:あそこです(たばこ吸ってる〇〇を指しながら)
T:ごぅうるぅあ゛あ゛!

特に多く、迷惑なのは信号で分断されることです。仕方ないのですが、長い列なので渡り切れず、待つと狭い道でぎゅうぎゅうで歩行者の邪魔、しかし待たないとはぐれるの板挟みです。

集合時間は出発の30分前、学生にバディを組ませるなど、様々な方略を用い、危機をくぐり抜けてきました。

色々な失敗、問題を書きましたが、実は私が一番嫌なのは遠くにいる学生からの

S:センセー!!

です。

最後に

主に初級の学生についての記載です。上級は、なんなら「今から出発するけどわかるよね」でいいぐらいです。タイトルに『冒険』と書いた通り、とにかく初級引率は大変で、危険を冒す、命にかかわることもあるので、準備は怠らないように。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA