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言葉自警団「今、ら抜き使ったな!?」┃言葉が乱れる理由

詳しい文法の解説

言葉の乱れ、ら抜き言葉やれ足す言葉、さ入れ言葉についての私見です。

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意味が変わる理由

言葉が乱れるのには理由があります。そして、その理由も知らずに、

「あ!ら抜きだ!今ら抜き使ったな!?」

「さ入れ!ねえ、それさ入れだよね?」

「れ足す言葉気持ち悪いからやめろ!」

と自警団ごっこしている人がいます。

何となく禁止、皆ダメだと言っているから私も!ではいけません。ちゃんと理由があるのですから。

「敷居が高い」「役不足」「確信犯」も、いちいち「それ意味間違ってるよ」「役“者”不足な?」などと指摘している人を見ます。「ハードルが高いとの混同だな」などと解釈すればいいだけです。

テレビではM氏が「すいぞっかん」と言った人に対し「すいぞくかん!日本語間違ってる!」としょっちゅう注意しているのを見ますが、氏はなぜ日本人が「すいぞっかん」と言うのか知っているのでしょうか。
また、N氏は「行かさせていただきます」とさ入れを乱用します。やはり職業柄具合は悪くなりますが、「文を長くして丁寧さを加えようとしているんだな」「一段活用との変換を誤解しているのね」と思えばいいのです。

「言葉の成長」

そもそも言葉の乱れという言い方を見直すこともできます。「乱れ」とはその使われ方を批判的に捉えた言い方です。

「言葉の成長」「言葉の進化」と呼ぶべきでしょう。

言葉の成長といってもわかりにくいので、このサイトでも便宜的に「言葉の乱れ」としてら抜きさ入れをタグ付けしまとめています。

「成長」の支障

これだけ言っておきながらなのですが、「成長」が生活に支障をきたすこともあります。使い勝手がいいのに、私が普段使うのをはばかるのが「~弱/強」という表現。日本語教師と話す時以外は使わないようにしています。

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レストラン予約時
店:何名様でご予約でしょうか
私:10人弱です。Aコースでお願いします
 来店
私:予約したカキアゲです
店:あれ?8名ですか。10名弱と伺っていたのですが

こういう事態を避けるため、私は最初からこの表現を用いません。もし相手が使ってきたら、意味を確認します。

ちゃんと使ってほしいという気持ちは確かにあるのですが、成長は個人が望む望まないにかかわらず進むものです。ですから、言葉の成長に目くじらを立てるのではなく、その成長の原因と結果に目を向けてほしいです

クリティカルシンキング

クリティカルシンキングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。簡単に言うと、たくさん聞くものが正しいと思い込んでしまうことです。宣伝学にも用いられる言葉ですが、身近な例で言うと選挙カーがあります。
選挙カーはうるさいうるさいと言われます。私も大嫌いですが、あれはあれでいいんです。聞いたこともない名前より、うるさくも聞き慣れてしまった名前の方が信頼されてしまうのです
人はそんなに考えてないということです。有名人が政治家になれるのもそういうことです。投票所で人々は、スポーツ選手やアイドルが政治に向いているかどうかはそれほど考えません。

ここから日本語の話に移して、

  • あちらでご利用いただけます
  • ご覧いただけましたでしょうか

という2文は誤用でしょうか、正用でしょうか。
〈ご+Ⅲ+になります〉を可能の形にすると〈ご+Ⅲ+になます〉ですので、

  • あちらでご利用になれます
  • ご覧になれますか

が正しい形ということになります。しかし、正用を聞いても「でもご利用になれますなんて聞いたことがないし、違和感があるぞ!ご利用いただけますの方がよく聞くし自然だ!」という方がいると思います。しかし、それこそがクリティカルシンキングなのです。よく聞くものが正しいが森羅万象に当てはまるのなら論理なんて言葉はこの世に存在しません。

「テレビで言ってた」
「あの有名人が言ってた」
「雑誌で見た」

というのはその言葉が正しい使われ方であるという根拠には全くなりません。

まとめ

  1. 誤用や言葉が乱れるのには理由がある
  2. 理由もわからずに誤用を責めるのは恥ずかしい
  3. よく聞くから正しいなどとは言えない

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