用法 ようとする
接続
動詞の意向形+とする┃以下接続例
V:しよう+とする
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.後件は意外なことが来ます。
2.予想していなかったことを話すのによく使われます。
3.逆接の「~が」などと多く接続します。
4.意志動詞につきやすいです。無意志動詞にもつけられる場合もありますが、その場合は、「~そうだ(直前)」の方が自然で、非文が作られにくいです。
?ボタンがとれようとしている。
〇ボタンがとれそうだ。
?あ、荷物が落ちようとしてるよ!
〇あ、荷物が落ちそうだよ!
5.「~ようとする」が文の真ん中か文末か、どこにあるかで使い方が異なります。文末におくと後件がないので、「後件に予想外のことが来る」という用法がなくなり、単なる直前を表す文型になります。
一緒によく使う言葉
X:終わる・始まる
副詞:これから・今にも・もうすぐ
例文
出かけようとドアを開けたら、雨が降ってきた。
タクシーで帰ろうとしたが、その日は電車が止まっていたらしく、全然タクシーを捕まえられなかった。
乾杯しようとした時、遅れていた田中が店に入ってきた。
窓を開けて空気を入れ替えようとしたら、突然虫が部屋の中に入ってきた。
寝ようとしたら電話がかかってきて、そのまま朝まで話してしまった。
買い物しようとしたら、財布を忘れていたことに気づいた。
試合がこれから始まろうとしている。
小さい子どもが道を渡ろうとしているよ。
生まれたばかりの馬の赤ちゃんが、一生懸命立とうとしている。
昔の友だちの名前を思い出そうとしたが、どうしても思い出せない。
用法 ようとしない
接続
動詞の意向形+としない┃以下接続例
V:しよう+としない
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.「~さんは①ようとしない」の形で「~さんは全然①をしない」と非難をする際に使う。ただ何かをしないというわけではなく、その素振りや気配、様子すらないと言いたい時に使う。
よく一緒に使われる言葉・文型・表現
「全然・一向に・まったく」
例:彼は一向に働こうとしない。
例文
リンさんは試験が近いのに、全然勉強しようとしない。
彼は宿題をしようとしない。
彼は自ら望んでバンジージャンプに挑戦しに来たのに、一向に飛ぼうとしない。
彼は自身がよく遅刻をするくせに、人が遅刻した時は全然待とうとせずにすぐに帰ろうとする。
彼は教科書やノートを持ってこいという再三の注意にもかかわらず、まったく持って来ようとしないから、先生はもうかんかんだ。
息子はニンジンを食べようとしない。
彼は家族を顧みようともせず、ただ仕事に明け暮れていた。
バイト疲れで何度注意しても彼は起きようとはしなかった。
何度誘っても彼氏はディズニーランドに行こうとしないから理由を尋ねたら、頭に被り物をするのが恥ずかしいと言ってきて笑った。
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