ビジネスパーソン

 

初級レベル対象。私が知る限りでは最も有名なビジネスパーソン向けの教科書相当の本。一般的な中級の教科書と同じ構成だと思っていただければ問題ないが、初中級という言葉の示す通り、対象レベルはかなり低い事に注意。言葉がビジネス先行である事以外は初級の、例えばみん日Ⅰと同レベルである。
しかし、このシリーズの「新装版 商談のための日本語 中級 」と書いてあるものは初中級と比べると目ん玉飛び出るほど難しくなっているので、まずは初中級版で教え、次は別の教科書を使うなど配慮が必要となる。

中級レベル対象。任天堂やコカコーラ、トヨタなど様々な業種のおもしろい話を題材に読み、考え、話し合いながら学んでいく、食いつきや使いやすさからおすすめしたいテキスト。構成は基本的に中級テキストと同じ、読み物の大意把握の問題や、語彙の確認問題などを簡単に行えるものがある。他にもビジネスシーンで用いる文型を取り上げ、例文、使用例を紹介している。

 

上級レベル対象。こちらはタイトル通りRPで学ぶ実践向きのテキスト。表紙がちょっと寂しいが、中身は逸品。基本的な日本の会社での働き方、話の流れを把握した後、実践的なRPを行う。あらゆるシートとロールが用意されているので、学習者だけでなく、教師も楽しめる。学習者がRPでの学習を希望するならまずはこちらを試してみるといい。
各課最後にあるケーススタディはおもしろい。例えば2課のケーススタディでは、「IT技術者として契約しているのにお茶くみをさせられた。おかしくないこれ?」という話。このような日本で起こり得る理不尽な事を取り上げて話し合ってもいいし、それをまたロールプレイとしてお茶くみさせる人、させられる人でできる。右の黄緑色の方はメールの書き方。

 

初中級レベル対象。教科書用。左の青い方が新版、右の白い方が旧版。ビジネスマンには必須な敬語を扱った本は外国人向けのものに絞って探しても五万とあるが、その中でも私はこちらを推す。
敬語の基本から多種多様な状況での表現が載っている。簡単過ぎる漢字にはルビがなく、ちょっと難しいものにだけルビがあるので、非漢字圏の人でも安心して学べる。
私の使い方を紹介する。まずは短い会話例があり、その中に間違った言葉遣いがたくさんあるので、それを読みながら正させる。終わったら会話の中の表現を確認する(「こんな場合はこう言う」というのがあるのでそれを見ながらでもいいし、考えさせる時もある)。間違いだらけの会話例を正しくした会話があるが、私は時間がないので見ない(正しい会話例は最初にやっているし、RPでやるので)。次に、選択問題(B6サイズ)→スタイルを変える問題(B6サイズ)→RPなどの活動がある。課末には語彙タンクというものがあり、課で学んだ語彙を確認する(意味を理解しているか口頭で簡単に)
◆不満:旧版だとRPのロールが課末にあり、様々な練習の後スムーズにRPに移れるのだが、新版だとそれが本の最後にまとめられていて大変使いにくい構成になってしまった。要は2課をp32~p39まで勉強し、最後にRPでやろうとp40を開けると「ロールカードA→p168、B→p172」と書かれてあり、いちいちそのページを開けないといけないのだ。しかもロールAとBでページが違うという鬱陶しさ。
それから、不満ではないのだが、CDを使った練習問題の意味がほとんどない。非常に単調な変換練習で、CDが言った言葉を正しい言葉に変換するというもの。集団でやるならば少し使えるかもしれないが、PLでやるならば全く意味がない。「クリック中身検索」あり

 

初~上級レベル対象。模試。目指さない人もいるため、必要な人のみ要購入。ただ、要らない学習者に教えている人も「ビジネスパーソンに必要な知識」がどんなものかを知るのには役に立つため、一冊は持っておくといい。
>>ビジネス日本語能力テスト関連の本

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