JLPT文法解説:つつ(も) N2

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用法① 同時

接続

ます形+つつ    V:し+つつ    A:なし  Na:なし    N:なし

 

意味・使い方

1.2つの動作が同時に行われることを表す

2.非常に硬く、使用場面は限られるので、いくつかよく使う動詞をあげ、慣用的に教えた方がいい

 

比較文型:「つつある N2」

つつある N2

類似文型とその違い

ながら【N5】

例えば「子供たちと遊びつつ、自分自身も楽しんでいます。」と「子供たちと遊びながら、自分自身も楽しんでいます。」は、同じような意味を表していますが、少しニュアンスが異なります。

「子供たちと遊びつつ、自分自身も楽しんでいます。」は、「子供たちと遊ぶこと」が主目的であり、「自分自身が楽しんでいること」は副次的な意味合いが強い表現です。このような表現は、「子供たちが楽しめる環境を作ること」が最優先事項である場合に使われます。さらに、「つつ」は「ながら」と置換可能だが、「つつ」の方が少しかたい表現で、慣用的に使う場合が多いです。

一方、「子供たちと遊びながら、自分自身も楽しんでいます。」は、「子供たちと遊ぶこと」と「自分自身が楽しむこと」が同等の重要性を持っているという意味合いが強い表現です。

というわけで、「子供たちと遊びつつ、自分自身も楽しんでいます。」と「子供たちと遊びながら、自分自身も楽しんでいます。」は、同じような意味を持つ表現ですが、少しニュアンスが異なります。使い分けるとより自然な表現になります。

例文

この旅館では景色を楽しみつつ、温泉に入れます。

祖母は家で家事をしつつ、生け花を教えている。

家族と話しつつ、料理を作っています。

友達と遊びつつ、勉強もしています。

電車に乗っている間、読書をしつつ、音楽も聴いています。

散歩をしつつ、美しい景色を楽しんでいます。

友達と会話をしつつ、カフェでコーヒーを飲んでいます。

仕事をしつつ、テレビ番組も見ています。

家族と一緒に過ごしつつ、家事もこなしています。

ドライブをしつつ、美しい風景を楽しんでいます。

子供たちと遊びつつ、自分自身も楽しんでいます。

 

用法② 逆接

接続

ます形+つつ(も)    V:し+つつ(も)    A:なし  Na:なし    N:なし

 

意味・使い方

1.話者が後悔(てしまう)

2.慣用表現が多い

3.Xに瞬間や状態は× ×日本語学校にい/へ行きつつも、学校では中国語を話してしまう ×友達にお金を借りつつ、全部使った

4.逆接の表現だが、使われる形はほとんど「…は悪いと思いつつ・…と知りつつ」で、わかっているのに我慢できずにYする、というような事を言う時に使われる

 

一緒によく使う言葉

…は悪いと思いつつ・…と知りつつ

 

類似文型とその違い

ながら【N5】にもまったく同じ用法があります。

例えば、「悪いと知りつつ、盗んでしまった」と「悪いと知りながら、盗んでしまった」は、同じような意味を表しています。

「悪いと知りつつ、盗んでしまった」は、「悪いことをすること」と「自分がそれを知っていること」という二つの意味が同時に含まれています。このような表現は、「知っていてもやむを得ない状況」か「自分の欲求に応えるために盗むこと」などがあった場合に使われます。

例文

明日がレポートの締切だと知りつつも、遊んでしまった。

高齢者を騙すのは悪いと思いつつも、売らなければ自分がクビになってしまうのでやっている。

ダイエット中だから悪いと思いつつも、ケーキを食べてしまう。

悪いと思いつつ、カンニングしてしまった。

彼女は笑いつつ、心の中では泣いていた。

店員さんにかわいいですねって言われ嘘だろって内心思いつつも、嬉しかった。

飲むと激しくなる性格いい加減直そうと思いつつも、毎回ぶっ飛ぶ。

自分では良くできたと思いつつも、こんなので本当に良いのか?とも思えます。

給料分はちゃんと働かなきゃ!と思いつつも、眠い。

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