JLPT文法解説:てみせる N3

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用法

接続

動詞のて形+てみせる┃以下接続例
   V:し+てみせる
   A:なし
 Na:なし
   N:なし

意味・使い方

X:文型の直前にある言葉 Y:文型の直後にある言葉

1.話者の意志や決意を相手に表明する場合と、手本を見せる場合の2つの用法がある

2.漢字で書くと「て見せる」となり、「見せる」つまり、相手に行動を見せるという事を説明すると理解の助けになる

3.簡単なもの、短時間でできるものに使う
 ×彼は親に心配をかけないように、結婚してみせた

4.無意志動詞は使えず、意志動詞のみと接続する。
 ×桜が咲いてみせる

5.継起の用法と捉え、「見せる」を本動詞として使う方法もあり、本文型と区別がつかないものもある
 ・医者が聴診器を耳にあてたので、彼は服を脱いで見せた

6.『③相手に示す』という限られた用法もあり、これは助動詞的な本文型を本動詞的に捉えたものだが、非教授
 ・プレゼントは期待したものじゃなかったが、彼は全力で喜んでみせた

よく一緒に使われる言葉・文型・表現

「必ず・絶対に・きっと」

例:必ず成功してみせます。

例文

①決意表明(人に強く言う)

先生、必ずN1に合格してみせます。

前回は負けたけど、今度は必ず勝ってみせます。

今日はうまく話せなかったけど、明日は必ず告白してみせるぞ。

将来先生になってみせます。

 

②手本(人に見せる)

先生は学生の前で単語を正しく発音してみせた。

先生は皆の前で漢字を正しく書いてみせた。

日本の伝統舞踊を踊ってみせた。

子どもにトイレのやり方をやってみせた。

アルバイトの後輩に接客のやり方をやってみせた。

この文型の教案・教え方

以下の文を比較して教える。

  • 必ず合格する 合格してみせる
  • 先生は単語を発音した してみせた (壁に/学生に向かって発音

T:「合格する」と「合格してみせる」は何が違うと思います。
S:~
T:なるほど。「てみせる」は普通漢字で書くことはないけど、「見せる」ですよね。だから、「てみせる」は人の前で自分の強い気持ちを見せます。例えば、(壁に向かって話す)私は必ず合格します。(人に向かって話す)先生、私は必ず合格してみせます。他にも、(壁に向かって話す)「つ」は「ちゅ」じゃありません。「つ」です。先生は発音した。(人に向かって話す) 「つ」は「ちゅ」じゃありません。「つ」です。先生は発音してみせた。ですから、壁に、発音してみせた、はダメです。

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