JLPT文法解説:ていく てくる N4

スポンサーリンク

当サイト管理人による、日本語教師養成個人レッスンの詳細はこちら

当サイト管理人による、日本語教師養成個人レッスンの詳細はこちら

用法① 変化

接続

て形+ていく/てくる
   V:多くなっ+ていく/てくる
   A:なし
 Na:なし
   N:なし

 

意味・使い方

1.過去の事を言う場合は「てきた」、未来なら「ていく」とする教科書もある。一つの手ではあるが、必ずしもそうとは限らないので※

2.A変化が恒常的に、こちらに向かってくるようなものはテクル。Bは変化の対象が自分(親)の手を離れ遠ざかる事を言うためテイクが自然
 Aお酒を飲むと顔が赤くなってくる(テイクは△)
 B子どもは親に叱られて悪い事といい事を学んでいく(テクルは△)

3.変化の言葉を使う
 ×結婚してきた

4.変化を扱う文型ではありがちだが、本来3.により「結婚していく」は×ではあるが、「昔の友達がどんどん結婚していった」は1人の行動ではなく現象と捉えられるので〇

5.テクルテイクがない場合はどうなるのか
 ・先生の話を聞いてわかってきた(これをわかったにすると100%わかったことになる

 

例文

最近ずいぶんと寒くなってきた

これからどんどん寒くなっていく

 

用法② 現場指示方向

接続

て形+ていく/てくる
   V:多くなっ+ていく/てくる
   A:なし
 Na:なし
   N:なし

 

意味・使い方

1.移動の方向を視点の違いにより表現する

2.紛らわしい文に「娘は結婚していく」というのがある。これは現場指示方向を扱う②の用法とは違う、話題指示方向である。つまり、娘が母親の精神内で遠ざかっていく事を表現している一文となる。教えなくてもいいが、こういう用法もある事は留意しておく

 

用法③ 移動時の状態

接続

て形+ていく/てくる
   V:多くなっ+ていく/てくる
   A:なし
 Na:なし
   N:なし

 

意味・使い方

1.「行く・来る」動作をある状態で行う事をVテで表す

2.初級で既習の「持って行く・来る」は実は一つの言葉ではなく、二つの動詞が合わさった複合語である。移動動詞の「行く・来る」と合わさることで、複合する言葉の移動する際の状態を表す

 

例文

子どもが走ってきた

タクシーに乗っていく

コメント