進学指導はタダ働き┃進学指導課の勧め

進学指導と日本語教授、この2つには「教える」知識に隔たりが大きいです。そして、多くの学校が前者に対しての手当なり報酬が発生せず、皆ボランティアでこれをやっています。

進学指導とは

進学指導とは以下のようなものを指します。

①進路指導

学生がどの学校に進学したいのかを聞き、学生の能力・専門に見合った学校を教師が勧める。これは一回の相談で1時間ほどで、それを何度も繰り返す。指導を続けていく内に学生の意向が変わる事が多く、また、不合格でまた最初からやり直しという事も多い。

つまり、一クラスに10人卒業予定者がいるならば、これを掛ける×10人しなければならない。そして、恐らくこれが最も進学と日本語教授の「教える」知識に隔たりが大きい部分です。学校の特色や試験日などまで把握する必要が果たして日本語教師に必要なのでしょうか。

②面接指導

入退室、お辞儀の仕方、受け答え方、原稿書き、身なり。一人一回0.5~5時間かかる。

③願書

一緒に書く。今のほとんどの学生は一人では書けない。一人一回1時間

④合格後の入学手続き

資料が送られてくるので、送る。これは一人一回の事が多いし、それほど苦ではない。

進路指導、面接指導、願書、合格後の入学手続き
さらに、進学指導は早ければ6~9月から、遅くても10月から始まります。これが3月まで続くのです。

シミュレーション

さて、ここで一つシミュレーションをしてみましょう。
あなたはある学校(講師数30人)のクラス担任を任された。クラス人数は20人で、全員卒業予定者です。上の①~④の時間を平均合計し、×20人すると、何時間かかるでしょうか。ひどい場合は一人の進学指導に数十時間越えもあります。では学校の保身のために、少なく見積もってやりましょう。

20時間×20人×2000円=800000円

80万円をあなたは年間損しているのです。この80万は一人の講師の費用ですので、これを×30すると 800000円×30人=2400万円をその学校は得していることになります。つまり講師をタダ働きさせているのです。

①~④の知識を得る時間を、教材分析や活動の考案に充てる方がよっぽど”日本語教師”として有益であることは間違いありません。

進学指導課

そこで、進学指導課というものを作るべきではないでしょうか。この部署で進学関係は一括して管理するのです。

これを聞いて、恐らく「授業していない、直接触れ合ってない人が進学指導するの!?そんなのダメよ!能力が把握できていないのに!」とおっしゃる方もいるでしょう。しかし、私はこう思うのです。「授業をしている教師がなぜ進学指導をする必要があるのか」と。能力がわかっていないからというのもおかしな話です。そのための内部試験であり、外部試験が存在するのであって、直接触れ合う必要などありません。

進学専門の部署、皆さんの学校にもお一ついかがでしょうか。

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