日本語能力試験のプレッシャー

授業後
S:先生、そのプリントを全部ください。家でやってきて、学校で答えを言いましょう。全部宿題にしましょう
T:お、いいね。でも後ろ見てみて。皆すごく怖い顔してるけど

焦る学生

この時期にもなると、学生が殺気立ってきます。先生、もっと難しい問題を、もっとたくさん問題をやりましょう。こちらも予定というものがあるので、全てに応じるわけにはいかないのですが、可能な限り意向に沿うよう授業を設計しなおします。

「絶対N2に合格します。去年は1点だけだったんです」
「今回のN1に合格しないと遅いんです」

彼らの目にはやる気と悔しさ、焦り、そして希望が宿っています。

プレッシャー

「頑張って」とか、「絶対合格するよ!大丈夫!」などとは言いません、という人は多いと思います。プレッシャーで押しつぶされそうな学生をさらにぺしゃんこにしてしまいそうで怖いのです。
そして、肝心なのは試験が終わった後です。試験が終わってからあまり喜ばないようにしています。不合格だった学生の劣等感を煽ってしまう恐れがあるからです。

憎しみのN1

一人、長い事担当している学生がいます。仮にAさんとしましょう。AさんはずっとN1に挑戦し続けているのですが、後少し、もう少しのところで合格できず、そのたびにいらいらが募っています。他の学生とは明らかに熱が違い、完全に浮いてしまっているのですが、やる気も張りつめた糸のようにまっすぐ伸びて、今にも切れてしまいそうなほどです。次不合格だったら、と思うと、私も心配で夜も寝られません。そんなAさんをよそに、合格していく他の学生達。どんどん雰囲気の悪くなる教室。

他にもAさんのような学生は多く、一人は家で勉強した文法のテキストを開き「先生、この問題はどうして答えが2番ですか」と授業後に聞いてきたり、またある人は冒頭のように宿題を山ほどくれと言ってきます。

他の学生だって合格するつもりで受けるはずです。そんな彼らを見ていると、私ももっといい授業を、よりよい解法を教えてやらないと、と思うのです。

JLPTは1回目が大事なんだっつーの!

まあ中には↑のような学生もいるんですが。

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