【JLPT N1】「の極み」

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「の極み」【N1】

用法

≪接続≫
 N+の極み
┃以下接続例
    V:なし
    A:なし
  Na:なし
    N:感激+の極み

≪意味・使い方
 Xの極み

  1. 極端にXだ <extremely X>
  2. 「とても、非常に、極端にXだ」と、話者の感情を強調するときに使う
  3. 慣用的で古い表現。ものによっては大げさに聞こえることもある

例文

うちの学生がいじめをしていたことは、痛恨極みです。 (I deeply regret that one of our students was involved in bullying.)

こんな大きな大会で一位になれるとは、感激極みです。 (To achieve first place in such a big competition is the ultimate thrill.)

彼女の美しさは言うまでもなく、そのドレス姿は美極みだ。 (Her beauty goes without saying, and she looks absolutely stunning in that dress.)

このラーメン屋の味は絶品で、スープの濃さと麺の食感は美味しさ極みです。 (The taste of this ramen restaurant is exquisite, with the richness of the soup and the texture of the noodles being the pinnacle of deliciousness.)

あの映画は感動極みで、最後のシーンでは涙が止まりませんでした。 (That movie was the epitome of emotion, and I couldn’t stop crying during the final scene.)

このような賞をいただき光栄極みです。 (Receiving such an award is an honor of the highest degree.)

その都市は栄華極みを見せていた。 (That city was displaying the peak of prosperity.)

彼は困窮極みに達している。 (He has reached the utmost level of financial hardship.)

こんな何でもない日にこんな豪華な料理を食べるなんて、贅沢極みだ。 (To have such a luxurious meal on an ordinary day is the height of extravagance.)

上司に対してあのような態度を取るなんて、無礼極みだ。 (To display such an attitude towards your boss is the height of rudeness.)

肝心なところでミスをするなんて、痛恨極みだ。 (To make a mistake at such a critical moment is the utmost regret.)

類似文型とその違い

の至り【N1】

「~の至りだ」と「~の極みだ」は、感情や状況を表現する際に使われる表現で、類似点もありますが、微妙な違いがあります。以下にそれぞれの違いを説明します。

  1. 「~の至りだ」:

    • 「至り」は、「至る」という動詞から派生した名詞で、「到達点」や「最高点」を意味します。
    • 「~の至りだ」という表現は、特定の状況や感情が最高点に達したときに使用します。つまり、何かが非常に満足や感動、あるいは怒りや後悔の極致に達した状態を表現する際に使います。
    • この表現は比較的フォーマルで、感謝の気持ちや喜びを表現するときによく使われます。
    • 例: 「皆さんの協力のおかげで、プロジェクトが成功したことは感激の至りです。」
  2. 「~の極みだ」:

    • 「極み」は、「極」(extreme)や「極度」を意味し、「~の極みだ」という表現は、何かが非常に極端な状態にあることを強調する際に使用されます。
    • この表現は感情や状況の強調を伴います。特に、感情が非常に強いときに使われることが多いです。
    • 例: 「彼女の美しさは言うまでもなく、そのドレス姿は美の極みです。」

要するに、「~の至りだ」は感謝や後悔をよりフォーマルに表現するのに対して、「~の極みだ」は感情や状況の極端さを強調する際に使われ、より感情的なニュアンスがあります。どちらの表現を使うかは、文脈と表現したい感情や状況に合わせて選ぶことが重要です。

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