JLPT文法解説:ものだ/ものではない ものの ものがある ものか もん N2

もの族

Vフ・Aい・Naな+ものだ ①びっくり

Vフ・Aい・Naな+ものだ/ものではない ②当然

Vジ+ものだ/ものではない ③べきだ

V・A・Naフ過去形+ものだ ④回想

Vフ現在・Aい・Nな+ものがある ⑤なんとなく~だと感じる

Vマス+たいものだ ⑥強い願望

Vフ・Aい・Naな・Nの+ものか ⑦強い否定

フ(Na/Nな)+ものだから ⑧理由

フ(Naな)+ものの +とはいうものの ⑨逆接

 

1.②と③は意味が似ているが、①~④を通してみると、全てに共通する意味はない

2.「もの」は全て口語になると「もんだ」とノがンになることが多い

3.全てN2

用法① びっくり

接続:Vフ・Aい・Naな+ものだ

1.前件と強く感じたと述べる

例文

一人でケーキを100個も食べたの?よく一人で食べられた

彼はまた学校を休んだの?2週間も休むなんて、よく休む

3か月も入院していたのに、ずいぶん元気になったものだ

用法② 当然

接続:Vフ・Aい・Naな+ものだ/ものではない

1.前件はそういうものだと話者の価値観を示し、後件には多く「当然だから、文句を言うな」という文が来る

例文

人はだれでも間違いをするものだ

大学に入るのはお金と時間がかかるものだ

毎日毎日本当に暑い! …夏は暑いものだ

いくら大変な仕事でも、若いうちは一生懸命働くものだ

子どもは家でゲームばかりするものではないよ。外で遊びなさい

初めての事はなんでも怖いものだ

子どもは泣くものだ

子どもは何よりも大切なものだ

用法③ べきだ

接続:Vジ+ものだ/ものではない

1.~は当然・常識なのだから、~しなければならない/してはいけないと忠告する

比較文型:「ことだ N2」

ことだN2:個別的なこと
ものだN2:一般的なもの
 ・時間が経つのは早い(〇ものだ×ことだ)
 ・そんなにA大学に入りたいなら、もっと勉強する(×ものだ〇ことだ)

例文

子どもは勉強するものだ

食べたら片付けるものだ

未成年がたばこなんか吸うものではない

子どもは遅くまで起きるものではない

ゲームばかりするものではない

母親は大切にするものだ

子どもは家でゲームばかりするものではないよ。外で遊びなさい

お菓子やジュースなど、要らない物を買うものではない

用法④ 回想

接続:V・A・Naフ過去形+ものだ

昔はよくした/そうだったが、今はしなくなった

一緒によく使う言葉

よく~ものだ

比較文型:「っけ N3

ッケと意味は同じだが、ッケの方がくだけた言い方

例文

小学生の頃はよく兄とけんかしたものだ

昔はこの川で子どもたちが泳いだものだ

日本にいた頃は~たもんだ

用法⑤ なんとなく~だと感じる

接続:Vフ現在・Aい・Nな+ものがある

1.なんとなく~という感じがする。弱く感じる場合と、強く感じる場合がある

2.理由はわからない、またはたくさんあり過ぎてなんとなくそう感じる。なんとなくを表すので、心の動きや感情などを述べるのに多用

3.この文型のニュアンスを伝えるのは至難。生活の中で聞いて掴むしかないだろう

一緒によく使う言葉

目を見張るものがある

例文

一人でごはんを食べるのは寂しいものがある

毎日満員電車で学校へ行くのはつらいものがある

10周年ってまだまだ通過点なんだけど いろんな想いが込み上げてくるし、

やっぱり感慨深いものがある

言い難いものがある

素材も集めるのに厳しいものがある

昨日ここで合唱祭をやったとは思えないくらいなんか懐かしいものがある

「食えない」側から「食える」側への攻撃性も凄まじいものがある

案件を取り巻く言説を眺めるとなかなか味わい深いものがある

用法⑥ 強い願望

接続:Vマス+たいものだ

1.「したい」よりも強い願望を表す

2.話者の希望以外は×だが、後続句併用なら可
 ・×彼は〇私は旅行したいものだ ・彼は旅行したいものだと言っていた

3.強い願望なので、日常的なものには使えない
 ・×トイレへ行きたいものだ

4.口語は「もんだ」

例文

将来は海外に住みたいものだ

もう一度死んだ父の声を聞きたいものだ

用法⑦ 強い否定

接続:Vフ・Aい・Naな・Nの+ものか

1.話者の強い否定

2.文句や苦情のように使われる事が多い
 ・あんな奴ともう二度と一緒に組むものか!

3.口語は「もんか」

一緒によく使う言葉

二度と

例文

もう絶対にTDLに行くものか。一つ乗るのに1時間も待てるものか

彼が遅刻するものか。毎日授業の10分前には教室にいるのだから

用法⑧ 理由

接続:フ(Na/Nな)+ものだから

1.理由を言う言い方だが、個人的な事を言う時に使う(言い訳をしたいときによく使う、とする参考書もあるが、そんなことはないだろう)

2.後件に意志のある文はあまり使われない

3.「もんだから」はさらに口語的な形

例文

彼は学校へ来ないものだから授業が全然わからない

この靴は思い出があるものだから捨てられない

用法⑨ 逆接

接続:フ(Naな)+ものの +とはいうものの

1.逆接を表す

2.後件はマイナスの事柄になる事が多い

例文

最終選考まで残ったものの惜しくも選ばれなかった

去年作ろうとしたものの、面倒臭くなって1週間で投げた

緊急時の避難には蓄光が使用されているものの、消防・救助用途では反射素材が活用されています

思い切ってやってはみたものの

MVP候補にはほぼ名が挙がらなかったものの今季も見事な活躍を見せた

助っ人を獲得したものの、ことごとく裏切られ、チームは低迷してしまいました

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