7課教案 第一回授受 道具・言語デ あげもらい もう~ました/まだです

教師用メモ

授受表現は三回

L7 :「Nをアゲモライ」のみ (上下ウチソトは省)
L24:「L7」+「Nをクレル」+「Vテアゲモラクレ」(上下ウチソトは省※例外文あり)
L41:「L24に上下ウチソト(親疎)を加えたもの」

助詞デの用法

L5デ交通手段「バスで学校へ行きます」
L6デ場所「メキシコで時計を買いました」
L7デ道具「はしでごはんを食べます」
L7デ言語「日本語でレポートを書きます」
と、デの用法が7課までに4つ出た。前後のNやVによってデになったりヘになったりと混乱しやすいので、途中に何度も復習や整理としてまとめを行いながら進めていく

アゲモライの主語

アゲモライは主語が教科書では私に限定されている。「三人称は三人称にあげもらいます(松本さんはマイクさんにネクタイをもらいました)」は、授業では『私』に限定して導入・練習するが、三人称の主語を授業の最後の方に紹介しとく。教えるクラスのレベルでどれだけ教えるかの割合を変える

上下関係

を入れないようにする。上下が関わってくるのは後の課でやる
T:~さん、プレゼントです。どうぞ
×先生は私に物をあげました
○私は先生に物をもらいました

手段と対象

下の二文の違いはたまに聞かれる
日本語で話す/書く→手段
日本語を話す/書く→対象
×外国語の中でロシア語で話すことができます
×名前はローマ字じゃなくて日本語を書いて下さい

練習課

4課から7課までは動詞の練習課で、次の8課から形容詞の練習課となる。

教案

デ復習


導入・練習

5課復習★PC乗り物
◆PCを使って、交通手段のデを復習
T:これは何ですか
S:電車です
T:電車ー?を?へ?は?

板書
私は明日 ? <場所>へ行きます
(?に電車のPCを置き、助詞を考えさせる)

6課復習★PC場所
◆5課復習と同じように、穴あきで板書し、場所デを思い出させる

板書
私は ? ボールペンを買いました

~で~を~ます  デ道具


導入・練習

★PC食べ物 カレー・ステーキ★PC食器★箸・スプーン・フォーク・ナイフ★パン★弁当
◆食べ物の絵を見せてどの食器で食べるのか言わせる
T:見てください。これは何ですか
S:魚です
T:魚は(食器を教卓に並べておき、それを一つずつ持って見せながら)これ?これ?
S:はしで

板書
はし        で 食べます
スプーン
フォーク
スプーンとフォーク

◆「食べます」の前の助詞が言葉によって変わる事を確認
T:これは何ですか
S:魚です
T:(★魚と★食べますを並べ、間に空欄を作り助詞を聞く)ここは?
S:を
T:そうです。魚を食べます

板書
魚 を 食べます
(空欄に★はしを置き、助詞を考えさせる)

T:ここは?
S:はしで

◆導入の板書の食べ物と道具を変えて練習
(まず道具だけを変えて練習)
T:(板書の道具の所だけを消して、箸を見せる)はし?魚を食べます
S:はしで魚をたべます
T:(手を見せる)パンを食べます
S:手でパンを食べます

◆次に食べ物だけを変えて練習
T:(板書の食べ物の所だけを消して、魚を見せる)はし、魚、食べます
S:はしで魚をたべます

★PC各国旗
◆↑の練習中にソレでコレは食べません、という意見が出たら文に「日本人は」と
「何で~」を入れる
※同じ国でも地域などで違ったり、人によって食器が違う事にも配慮しながら練習する
T:S1さんはフォークで魚を食べます。でも日本人は箸で魚を食べます

板書
日本人 は はし で ごはん を 食べます
(日本人の所をインドネシアやアメリカの国旗に変えて練習)

T:(インドネシアの国旗を見せて)インドネシア、スプーンとフォーク、ごはん
S:インドネシア人はスプーンとフォークでごはんを食べます

◆「何で食べますか」を入れる
T:S1さんはベトナム人ですね。ベトナム人、うーん、箸?フォーク?何で食べますか

板書
何 で ごはん を 食べますか

T:何でごはんを食べますか
S1:~で食べます
(他のSにもSSでQAさせる)

★鉛筆2本★はさみ★PCレポートL6
◆食器でない道具デを入れる
T:これは何ですか
S:えんぴつです
T:えんぴつでごはんを食べますか(鉛筆を使ってごはんを食べるG)
S:食べません
T:何をしますか
S:えんぴつで書きます

板書
えんぴつ で ? を書きます

T:?は何ですか
S:えんぴつで書きます

板書
えんぴつで 手紙 を書きます
レポート

T:これはファックスです。ファックスで・・・?(PCレポートを見せる)
S:ファックスでレポートを送ります

板書
ファックスで レポート を送ります
テスト
宿題
(レポートをテストや宿題に変えて全体リピート→個別に言わせる)

◆ここまででデが「道具」を使って何かをするという概念は入ったので、PCを見せて、文作させる
T:(例のPCを見せて)これは何ですか。
S:ごはんです
T:これは?
S:はしです。はしでごはんを食べます
(1~4も同様に物の名前を確認しながら全体リピート→個別に言わせる。終わったら「何でごはんを食べますか」の形もSSで言わせる。Tは例~4のPCを見せて指示)

~語で~を書きます  デ言語


導入・練習

★PC人物★PC各国旗
◆7課のここまででとりあえずはデの用法は全てなので、いったんここでまとめをする

板書
電車   で 学校へ行きます
デパート で 時計を買いました
はし   で ごはんを食べます
(↑乗り物、場所、道具を変えて全てデを使っている事を確認)

◆「言語で~」を入れる
日本語  で レポートを書きます
T:私はアメリカへ行きました。友達はアメリカです。毎日手紙を書きます。友達はアメリ
カ人です。日本語(首を振る)。英語です

板書
わたしは英語 で 手紙を書きます
(板書の英語を他の言語に変えて全体リピート→個別に言わせる)

◆板書の「わたしは」と「英語」を変えてリピート練習
T: (「私は」を他の人に変えて)どうぞ
S:こうたさんは英語で手紙を書きます
T: (「英語」を他の国に変えて)どうぞ
S:こうたさんは韓国語で手紙を書きます
(全体リピート→個別に言わせる)

~は~語で~です


導入・練習

T:Thank youは英語です。日本語で?
S:ありがとう

板書
‘Thank you’は日本語で「ありがとう」です

◆「おはようございます」「さようなら」などを各国語で言わせる
T:おはようございますは?S(タイの学生)さん
ベS:おはようございますはタイ語で~です
(他の物も日本語でTが指してSに言わせる)
T:(テレビを指して)これは英語でTVです。日本語で?
S:TVは日本語でテレビです
(周りの物をまず英語で言わせ、日本語に直させる)

~は日本語で何ですか


導入・練習

◆日本語で何というのかを尋ねる形を入れる
T:これは日本語でノートです。これは日本語でシャープペンです。これは日本語で・・・
(?を見せる)
S:これは日本語で 何 ですか

板書
これは日本語で 何 ですか

★タンブラー★タイピン★爪切り★クリップ
◆TがSのわからない物を見せて、質問の形を言わせる状況を与える。Tが言う言葉は全て未習なのでさらっと言って流す
T:これは?
S:それは日本語で何ですか
T:これは日本語でエアコンです

◆PCを見せながら文を作らせていく。全体で文作した後、個別に当てていく

★色々な未習の物の絵が描かれたシート

1.カタカナなど読み確認
2.全体でリピート練習
3.SSで日本語以外にも各国の言葉動詞でQAをさせる
T:中国の学生は質問です、韓国の学生は答えをお願いします。トイレ
中S:トイレは韓国語で何ですか
韓S:トイレは韓国語で~です
4.色々な未習の物の絵が描かれたシート配布
5.先生たちの部屋に行って実際に先生たちに質問させる

~にあげます/貸します/教えます

1.送ります・貸します・教えます・(電話を)かけます・書きます
(「送り/かけます」は<人>だけでなく、<場所>をとることも可であり、助詞は「へ」も可だが、「ニ」で教授)

2.クレマスはL24

3.★人物を3枚ほどWBに貼る→Tが例えば「AさんがBさんに~をあげました」と読み上げる→★赤矢印でSに物がどこからどこへ行ったのか動かさせる


導入・練習

★PC人物★LC時間★赤矢印★チョコなどお菓子★時計★札束★ペン★本
座らせたままでもいいが、印象的な導入にしたいので、できればS1を前に呼ぶ
T:お腹が空きましたね。(ポケットからチョコを出して食べ、もう一つポケットからチョコを発見するG)S1さん、来てください。これ、どうぞ

板書
人   人     物
私は S1さん に チョコ をあげます
あげました
私は ~ S1さん に チョコ をあげます
あげました

◆代入練習
物を色々な物に変えて全リ→個リ

私は 人さん に 手紙 を送ります
先生は私たちに日本語を教えます
~さんは先生に中国語を教えます
先生は~さんに電話をかけました

◆PC
PCを見せながら、文を言わせていく

◆イベントごとで何をあげ、もらうかQAさせる
T12月25日は何ですか。
Sクリスマスです
Tそうですね。クリスマスに何をしますか
Sケーキ・プレゼント・・・・
T私は  友達にプレゼントをあげます
皆さんはだれに     を    か

他例文

友達に本をあげました。
田中さんにごはんをあげました。
父に傘をあげました。
だれにごはんをあげましたか。

~にもらいました/借ります・習います


導入・練習

T:今休み時間です。のどがかわきました。あれ、たばこがありません(空の箱を見せる)。はぁ
S:先生、どうぞ

板書
人    人     物
私はS1さんにたばこをもらいます
もらいました

◆モライマスを色々な物で代入練習

◆借ります、習います、を入れる
(何かをメモ帳に書く→書き損じのG→消しゴムを探すG)
T:あれ、消しゴム、消しゴム・・・あれ、あれ
S1:先生、どうぞ
T:私はS1さんに消しゴムを?
S1:もらいました
T:(首を振る)借りました

T:私は皆さんに日本語を教えます、皆さんは

ペンがないG
T私は~さんにペンを借りました
Sにペンを渡す
S私は先生にペンを借りました

T私は皆さんに日本語を教えます。皆さんは?
S私は先生に日本語を習います

◆口頭練習。Tが文を言い、その反対の意味の文をSが答えていく
あげます⇔もらいます 貸します⇔借ります 教えます⇔習います
T私は人さんにプレゼントをあげました。私は先生に・・・?
S私は先生にプレゼントをもらいました
TAさんはBさんに日本語を教えます
SBさんはAさんに日本語を習います

※会社・学校カラ 人ニ
S先生、私は人さんに 人さんから プレゼントをもらいました。から?に?

(一人を板書)
田中さん/~先生  に/から お金をもらいました
(人をたくさん板書)
会社/学校/国/家族 から   お金をもらいました
T田中さん、~先生は一人ですね。ニです
会社、学校はカラです。一人じゃありません。

◆正しくアゲモライを理解し、助詞を使えるか確認。その立場の人からは必ずアゲルになるという状況を与え示す
1.先生と学生のPCを貼る。PCの人物の名称確認(母・娘など)
2.PCを見せ、正しく文が言えるか確認。確認しながら文を板書、助詞は虫食い
3.S1を呼び、今度は助詞を書かせる
4.磁石わたしを入れ替えて文を正しく言えるか確認

◆だれにもらい/借り/習いましたか
疑問詞の導入はこれまで通り入れる。助詞注意

◆「だれにもらいましたか」が自然な状況を与える
T:あ!S1さん、(S1の持ち物を指しながら)きれいですね、すてきです。あ!彼女にもらいましたか
S1:いいえ
T:友達にもらいましたか
S1:いいえ
T:だ・れ・にもらいましたか

板書
Q:だれ に プレゼント を もらいました か
A:人  に プレゼント を もらいました

◆TがSの持ち物を褒める。会話は板書
T:あ、S1さん、その時計、すてきですね
S:ありがとうございます
T:だれにもらいましたか
S:誕生日に<人>にもらいました

◆あげます⇔もらいます、を正しく言えるか確認
T~さん、あげます、どうぞ(時計をあげる)。私はS1に時計をあげました
S1私は先生に時計をもらいました
プレゼントをS1に渡す
TS2さん、先生はS1さん・・・?
S2にプレゼントをあげました
S2にS3に渡すよう促す
TS4さん、どうぞ
S4S2さんはS3さんにプレゼントをあげました
TS3さん、私は・・・?
S3私はS2さんにプレゼントをもらいました

他例文

私は昨日友達にペンをもらいました
私は先週兄に時計をもらいました
私は去年母に携帯電話をもらいました
父に車をもらいました
A:だれにたばこをもらいましたか B:リンさんにもらいました

もう~ました/まだです

※L31「まだVていません
×まだ食べません(頻出誤用) →まだです


導入・練習

板書
Qもう昼ごはんをたべましたか
A①はい、もうVました。
A②いいえ、まだです

QいつVますか
Aこれから/明日Vます

◆ちょっと難易度は高くなるが、ヒント文。PCを見せ、文を作らせQ→A
「まだ」の答えにはいつするか質問する
もう今日の宿題をしましたか
もう京都/スカイツリー/新宿へ行きましたか
もう朝/昼/晩ごはんを食べましたか
もう7/8/9課を勉強しましたか
もう~先生に会いましたか
もう~さんは帰りましたか
もうお母さんに手紙を書きましたか
もう日本の映画を見ましたか
もう寿司を食べましたか

◆QA
切符を買いましたか→ Qもう切符を買いましたか Aはい、もう~ました Aいいえ、まだです

◆QA
「もう・へ・ましたか」のみを見て、自由に文作、SSでQA

新出語

・「もう」
L7:already.「~Vましたか」
L14:one more.累加。「~一ついかがですか」「~一人来ます」
L33:any more.後ろに否定。「~走れない」「~時間がない」

授業記録

1.「もう~ましたか」「いいえ、まだです」
「いいえ、まだです」と答えるだけのQAだが、テストなどもそうだが、死ぬまで言い続けるんじゃないかという程中級でも↓を言うSが後を絶たない

Q:もう京都へ行きましたか
A:×いいえ、いきませんでした

Q:もう京都へ行きましたか
A:×いいえ、いきません

Q:もう朝ごはんを食べましたか
A:×いいえ、食べませんでした

となりがち。強く強調すること。

2.S「先生、ペンを借りてください」
貸しますや習いますの方向は理解できるが、これをテクダサイの形にすると途端におかしな文を言ってしまう。
「先生のPC」と「教えます」、「学生のPC」と「習います」をよく目に焼き付かせたら、テクダサイは相手に動作を要求することである事を強調する

3.後ろの動詞だけを見て、機械的に「友達へ行きます」などとする学生がそろそろ出てくる頃。助詞の確認の際には前の言葉だけを変えて、または後ろの動詞だけを変えて、説明すると助詞が何によって変わっているのかがわかり、理解しやすい。
電車  で 行きます
はし を 買います
図書館 へ 行きます
はし で 食べます
友達  と 行きます

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