2課教案 これは~の~です(物の内容・所有者) こそあ

教師用メモ

1.L1同様、L2も「AはB構文」だが、L1は<人>、L2は<物>について述べる

2.授業が始まる前にテレビの裏などに時計を隠しておく。時計の裏に他の先生の名前を書いた紙を貼っておく

3.3課で値段を教えるのだが、その3課で使う値段のパターンをこの課で余裕があればだが練習しておけば、3課がスムーズに進む

4.こ/そ/あれ、こ/そ/あの、の使い分けに注意を払う

5.「そうです」という答えは、N文限定の答え。
Q:昨日学校へ行きましたか?(動詞文)
A:×はい。そうです  ○はい。行きました
Q:あなたは学生ですか?(名詞文)
A:○はい。そうです。

教案

こ/そ/あれは<物>です

1.答え方に注意
目標:①「AはBです」は物にも使えることを理解する ②こ/そ/あを使い分ける


導入・練習

◆まずはこの課で使う物の名前を言えるまでリピートさせる。終わったら前日の「<人>は~です」を思い出させる
「これは<物>です」に移る前に「こ/そ/あれ」だけで概念を教える★B-1PC例1~3
※こ/そ/あを教える時はTがS側に立ったりして、色々な学生にも言わせるなどの工夫を

◆「これは<物>です」
T:(時計を持って)これは時計です。(目の前の教卓を指して)これは机です。

板書 これ は 時計 です(リピート)

◆「これ(話し手の近く)」
T:これは机です。(目の前のS1のノートを指して)これは?
S1:これはノートです。
(前列のSの側にTが寄り、同じようにして質問していく ※必ずSとTは近くにいる)

◆「それ(聞き手の近く)」
T:(教卓に戻り、次は教卓から二列目の席のS2に)S2さん、それは?
S2:それはかばんです
T:これ
S2:これはかばんです

板書 それ は かばん です(リピート)

※上のような間違いをするので、ここで一度コレとソレの違いを教授
T: (ノートを持って)これはノートです
T:(ノートを前列以外のSに持たせ)そ・れ・は・ノートです
(ノートをTS、SSで移動させ、Sにコレとソレを使って文を言わせていく)

◆「あれ(両者から離れた)」
T:(ノートを持って)これはノートです。(Sにノートを持たせ)それはノートです。
(教卓にノートを立て、TはS側に行く)
T:あ・れ・は・ノートです

板書 あれ は ノート です(リピート)
※話し手と聞き手が近くにいることを強調する

◆こ/そ/あのまとめとしてS1を前に呼び、TとS1で物を移動させ、整理する

◆ノートをSからSに移動させる
T:(ノートを持って)これはノートです
T:(ノートをS1に渡す)皆さん、これは?それは?あれは?
S:それはノートです
T:(ノートを教卓に立て、TはS側に立ち) これは?それは?あれは?
S:あれはノートです
(ノートだけじゃなく、様々な物を使って同様に物を移動させ、全体で言わせたら、個別で言わせていく)

◆こ/そ/あ使い分け
T:(PCの例を見せながら) これは?それは?あれは?雑誌です
S:これは雑誌です(リピート)
T: (PCの例を見せながら) これは?それは?あれは?ノートです
S:それはノートです(リピート)

Q:これは<物>ですか  A:はい、そうです。 いいえ、~です

1.ボールペンかシャーペンか、ノートか本か、わからないものを使わなければ、おかしな光景になる
T:これははさみですか
S:(はあ?どう見てもはさみだろめんどくさ、ああ先生待ってるよ言ってやるか…)はい、そうです
と学生が思わないような導入練習を心掛ける


導入・練習

◆答えは「ボールペンです」「そうです」どちらでもいい事を入れる
T:(S1の近くでS1のボールペンを指し)これはボールペンですか(?カードを見せる)
S1:はい、ボールペンです
T:はい、ボールペンです(丸です。いいです。OKです)
T:はい、そうです(丸です。いいです。OKです)

◆「ボールペンじゃありません」「~です」どちらでもいい事も入れる
T:いいえ?(いいえの答えを知っていれば言わせる)
S:いいえ、ボールペンじゃありません
T:いいえ、ボールペンじゃありません。いいです。~です。いいです

板書
これ は ボールペン です か(リピート)
はい、そうです(リピート)
いいえ、~です(リピート)

◆Sに近づいたり離れたりして、コレをソレとアレに変えて練習
T:(教卓から遠くにいるS2のボールペンを指して)それはシャープペンですか
S2:いいえ、~です
T:S3さん、それは辞書ですか
S3:はい、そうです
(他のSにも聞いたら、Sにも同じ質問を他のSにさせる)


Qこれは本ですか A①はい、そうです A②いいえ、~です。手帳です
T:(拡大PCを見せながら)これは本ですか
S:はい、そうです
T:( PCを見せながら)これは手帳ですか
S:いいえ、~です
T: (PCを見せながら)これはカメラですか
S:いいえ、~です
T:これはイスですか
S:いいえ、~です
T:これは時計ですか
S:はい、そうです

Q:これは何ですか  A:~です


導入・練習

★折り畳み傘・ボールペン★なぞなぞ封筒(中に物を入れて、「それは何ですか」を言わせる」

◆用途不明の物、一見してはわからないものを用いて、「これは何ですか」を使うに相応しい状況を与える
T:これはボールペンですか
S1:いいえ、~です
T:これはシャープペンですか
S1:いいえ、シャープペンじゃありません
T:これは(?カードを見せる)何ですか
S1:これはえんぴつです

板書
Q:これ は 何 です か(リピート)
A:えんぴつです(リピート)

◆QA。Qこれは何ですか A本です
方法①SSでQA。ノートを移動させ、こ/そ/あを使い分けて質問できるように練習する
方法②文練参考。ある物の一部分だけを見せて、
S:それは何ですか
S:あれは時計です
AもQもSに言わせる。教室半分にしてもいい

◆QA。【これは本or何ですか】の答え方で間違うSが多いので、それにのみ着目してLCで練習する

◆ミニ活動。
1.Sのペンを集め、一つの大きめの缶か封筒に入れる
2.缶を教室の真ん中に置く
3.Tが集めたペンから一つ選び、
①これは誰のペンですか
②このペンはだれのですか
を2つ言う
4.そのペンの持ち主に今度を言わせる。Tはコレかコノカードでキュー。Sは指定されたコレかコノを使わなければならない

Q:これは<物>ですか、<物>ですか
A:<物>です

目標:選択疑問文を正しく使える


導入・練習

T:(S1のボールペンを指して)これはえんぴつですか、ボールペンですか
S1:えんぴつです

板書
Q:これ は えんぴつ です か、ボールペン です か(リピート)
A:えんぴつです
※「はい、~です」「はい、そうです」にならない事、こ/そ/あに気を付ける

T:それはノートですか。手帳ですか
S2:ノートです
T:それは雑誌ですか。新聞ですか
S3:これは新聞です
T:これは7ですか、1ですか
S:7です/1です

◆似ている字を板書し、SからTに質問させる
T:(6と8の間のような数字を板書し、質問するよう促す)
S:それは6ですか、8ですか
T:8です

◆Sにも下の似ている文字リストを渡し板書させる(時間がないと思うので、2つぐらい)
T:これは あ ですか、 お ですか
る・ろ め・ぬ は・ほ き・ち し・つ す・お
ヌ・ス フ・ウ ソ・ツ ラ・ヲ キ・チ メ・ノ

◆Q:これは<物>ですか、<物>ですか A:<物>です
Qこれはボールペンですか、シャープペンシルですか Aボールペンです

これは<内容>の<物>です

1課では「人の所属・所有」を扱った。2課では「物の内容」を表す


★日本語/英語の辞書・コンピューター/カメラ/時計

導入・練習

◆「これは<物>です」を復習した後に「何の<物>」なのかを入れる
T:これは何ですか
S:それは辞書です ※こ/そ/あに注意
T:そうです。これは辞書です(中をぱらぱら見せる)。日本語です、英語?いいえ、日本語です。これは日本語の辞書です

板書 これ は       辞書 です(リピート)

日本語 の

T:(英語の辞書の中身を見せて)これは?
S:それは英語の辞書です(板書の「日本語」を「英語」に変えてリピート)

T:これは雑誌です(表紙がコンピューターのものを見せ)これは?
S:それはコンピューターの雑誌です(リピート)
(他の雑誌も同様に代入していく)

T:(自動車のPCを見せながら)これは自動車です
T:(各国の車のロゴが描いてあるPCのNISSANを指しながら)これは日産の自動車です。(韓国のヒュンダイを指して)これは?
S:それは韓国の自動車です(リピート)
(他のロゴも同様に代入していく)

これは何の<物>ですか


導入・練習

★雑誌★カード★自動車の雑誌★コンピューターの本

T:これは(雑誌の裏を見せて)雑誌です。自動車の雑誌?時計の雑誌?カメラの雑誌?わかりません

板書
これ は カメラ/自動車/時計 の 雑誌 です(リピート)

(カメラ/自動車/時計と書き、わかりませんと言いながら「?」を置く)
T:これはな・ん・の・雑誌です・か(リピート)
T:これは(雑誌の表を見せる)カメラの雑誌です(リピート)

(同様に他の雑誌の裏を見せて、Sに質問させる)
S:それは何の雑誌ですか
T:(S1に雑誌を見せる)
S1:時計の雑誌です(リピート)

◆疑問詞QA  【これは内容の物です】
Qそれは何の本ですか A日本語の本です
◆↑が終わったら、会社のロゴだけ見せて、自由に文作

◆興味を引かれた物について尋ねる
語彙:そうですか:新しい情報を得た際に、「わかった」の意思表示
Aそれは何ですか Bこれですか。車のかぎです Aそうですか
1. Aが話しているようにしてTが「それは何ですか」と言う
2.B→A→Bと例のセリフを全部言いながら板書したら、カードなどのレアリアを使ってSに代入させる

これは<人>の<物>です 物の所有者を表す


導入・練習

★本★かばん★ノート★えんぴつ★?カード

◆Tの持ち物をSに見せていき、全てTの持ち物であることを示す
T:これは本です。これはかばんです。これはノートです。これはえんぴつです
これは私の本/かばん/ノート/えんぴつです

板書
これ は わたし の 本 です(リピート)
(同様にしてかばん/ノート/えんぴつもリピートさせる)

◆Sにも「これは私の<物>です」を言わせる
T:これは私のかばんです。(S1に近づきかばんを指し、?カードを見せる)これは?
S1これは私のかばんです
(他のSにも数人「これは私の~です」を言わせる)

◆「それ・あれ」も使って言えるようにする
1.TがS1のかばんを教卓に持って来てTが「これは?」と言う
2.Sに「それはS1さんのかばんです」と言わせる。他の物でもやる
3.TがS側に行き、教卓の物を色々替えて「あれは~さんの<物>です」と言わせる

◆Sの物を持ち上げ、文を素早く言わせる。Sの名前はTが言う
T:(S1のノートを見せる)これは?(とS1に尋ねる)
S1:それは私のノートです
T:皆さん、どうぞ。張さん(張さん=S1さん)
S:それは張さんのノートです
(他のSと他の物でもやる)

①Q:これは<人>の<物>ですか
②Q:これはだれの<物>ですか
A:~さんの<物>です

使う物のいくつかの裏には名前を書いた紙を貼っておく
練習に疲れたら一万円札で盛り上げる


導入・練習

◆質問の形を作る
(Sのペンを教卓に集めて、少し混ぜる)
T:これはS1さんのえんぴつですか

板書
これ は ~さん の えんぴつ ですか(リピート)

※教科書ではこの質問に対する答え方を扱っていないが、適当な答え方を教える

◆疑問詞「だれ」を使って質問する
1.Sのシャープペンを集め、「これはS1さんのシャープペンですか」「これはS2さんのシャープペンですか」「これはS3さんのシャープペンですか」とTが言う

板書
これ は ? の えんぴつ ですか

2.?カードを、「~さん」の上に置き「わかりません」と言う
3.「これ は だれ の えんぴつ ですか」と言う

板書
これ は だれ の えんぴつ ですか(リピート)
~さん の えんぴつ です(リピート)

◆練習に疲れたら
T:これはだれの1万円ですか

◆疑問詞QA。 【これは所有者の物です】
Qこれは誰のノートですか Aカリナさんのノートです

これは<人>のです  ※<物>の省略


◆<物>は省くことができる事を教授
T:これは私のかばんです。いいです。これは私のです。いいです

板書
〇これは私のかばんです(リピート)
〇これは私のです(リピート)
(「これは~さんのです」の形も言わせた後、別の物で代入してリピートさせていく)

◆否定の形→質問の形も<物>が省略できることを教授
T:これは誰のボールペンですか
S1:これは私のボールペンです
T:これは誰のですか
S1:これは私のボールペンです
T:これは私のです

板書
〇これは~さんのボールペンですか(リピート)
〇これは~さんのですか(リピート)
(「これはわたしのです」の形も言わせた後、別の物で代入してリピートさせていく)

この<物>は<人>のです 物の所有者を表す

目標:「これ」と「この」を使い分ける

この:N接続○・デス接続×
これ:N接続×・デス接続○
1.【人の物はこ/そ/あれです】の形は非扱


導入・練習

◆コレとコノの違いを示す。色々な物がある場所をコレと言ってもわからないが、このNと言えば分かる事を示す
(Sの持ち物(ノート、消しゴム、シャープペン、教科書、各一つずつ)を集め、教卓に載せる)
T:(持ち上げて)これはS1さんのです。(持ち上げて)これはS2さんのです。(持ち上げずに教卓だけを指す)これは…S3さんのですか。
(Sが「え?どれどれ?」と言う風に教卓を見るが、S3の持ち物は持ち上げず、ただ教卓に載った色々な物だけを指す)
T:(机の上を指しながら)これこれ!(ペンを持って)こ・の・シャープペン!

◆代入練習
1.板書したものの物を変えてTと全体でリピートしたら個別に当てて確認
2.人称を変えて同じように代入練習

◆Sが隣に消しゴムをよく借りているので、それを利用して、導入する
T:(消しゴムを持ち上げて)これはS1さんのですか
S1:はい、私のです
T:これはS2さんのですか
S2:いいえ、・・・
T:いいえ、~さんのじゃありません

板書
この けしゴム は ~さん の ですか(リピート)
はい、 ~さん の です(リピート)
いいえ、 ~さん の じゃありません(リピート)


1.人物PCをWBに貼る(4人)
2.Tがノートなどを、それぞれの人物PCの前に置き質問を言わせる
3.「はい」の文はTがうなずき、「いいえ」は首を振って、全体で言わせていく
4.最後に個別に当てて一人で言えるか確認

◆「だれ」導入。
T:あ、あれは何ですか(テレビの裏から時計を取り出す)。S1さんのですか。
S1:いいえ、私のじゃありません
(他の人にも聞き、「私のじゃありません」を言わせる)
T:この時計はだ・れ・の・ですか

板書
この 時計 は だれ の ですか(リピート)

◆Tが色々な物を持ち上げ、代入していく
物をどんどんあげていき、最後に1万円で締める
★時計・サングラス(かけさせると笑う)・1万円(Tの名前で笑う)

◆落し物、忘れ物の持ち主を確かめる。教科書はイイエだけだが、ハイも
語彙:違います:ここでは「~です」の代わりに使われる
Aこの傘はBさんのですか Bいいえ、違います Aだれのですか Cあ、わたしのです。ありがとうございます
◆S全員の持っている物(ボールペン・消しゴムなど)を集め、Sに配り、板書した文を使って探させる

新出語

・違います:こういう言い方もあることを紹介
・あなた:使い方に注意。相手の名前や身分(先生)がわかっている場合はそれを使う
・時計は掛け時計と腕時計を指す

授業記録


これは私の本です
これは誰の本ですか
この本は私のです
この本は誰のですか
↑この4つはうまく言えない学生が多い。


10課20課と進むと様々な文型、助詞が出てくるが、2課ではまだ3つ4つしか助詞が出ていないので、助詞に詰まることはない。強調するのは
①この+N これ+は
コノの後が必ず名詞であること、コレの後はハ
②疑問詞
導入や練習、練習後の説明など、何度も強調すること。


自分の持ち物を探させる活動では、もちろんTが聞いて回るのだが、それだとちゃんと確認できないので、他にもこういう活動がある。
1.学生の持ち物を一つずつ集めて、教卓に置く
2.学生を3人呼ぶ
3.「これは誰の本ですか」「この本は誰のですか」の2パターンをTが指定し、言わせる
4.聞いている人は自分の持ち物だったら、「それは私のです」と言わせる
5.自分の持ち物だったらそれを質問者から受け取り、受け取った人が前に出て質問者になる
前に立って、皆の前で発表することになるので、「ちゃんと覚えないと!」と思う。心配なクラスだったらこちらの活動をやって確認した方がいい。一人ずつやると時間がかかるので、一気に3人前に呼ぶこと。

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