14課教案 「て形」 てください ましょうか ています(継続) Vマス方

教師用メモ

「これでお願いします」

「これヲをお願いします」という言い方もあるが、デに留意させる

以下の言葉の後に助詞は来ない

ゆっくり・もう・だけ・また・まっすぐ( × )~。

て形の用法

~て【並列】」 隣に座った人は髪が短くて、年を取ったおじいさん
~て【原因】」 その人から元カレの匂いがして、複雑な気持ちになった
~て【付帯状況】」 頭を振って、「違うこれ違う」と否定した
~て【継起】」 電車を降りて、彼に電話した

このように、て形には実に様々な用法があることは知っておかなければ、例文作りで未習のものを入れてしまう。また、学生に質問されたらそれがどの課で学ぶものかをすぐに指示できるので、て形の教材分析は欠かさないこと。

教案

動詞のグループ分け

- 教える際の留意点-

Ⅱ→Ⅲ→Ⅰの順で入れる。WBはきれいに区切る
特別なⅡはⅡとまとめて教えるよりも、まずはⅡ=マスの前がエであることを覚えさせた後に入れる。
特別なⅡはマスの前を見るのではなく、言葉全体を見てⅡであることを示す

※おきます みます かります います

導入・練習

◆FCをWBに貼っていき、マスの前のひらがなに注目させながら、導入するが、まずはグループという言葉の意味を説明
T:動詞は3つのグループがあります。グループは友達です。(PC食べ物・飲み物・乗り物を見せる)パン、魚、肉は友達です。飛行機、車は友達です。gVです。

◆Ⅱはまず板書して、マスの前に着目させる

Ⅱ マスの前が e 【iもあるが特別】
板書 おしえます たべます ねます

T: 教えます。食べます。見ます(マスの前の字を指す) 教えええ、え、ます。食べます、
食べええ、え。ねええ、え。 え・ます。Ⅱです。
※特別なⅡはⅠの後に入れるので、とりあえずⅡの仕切り内には意味深な色つきの枠を書いておく

◆Ⅲ
T:(勉強します・買い物しますのFCを見せる)Nします、とシマス、キマスはⅢです


板書 勉強します 買い物します します 来ます

◆ⅠもⅡ同様マスの前を見るように言う


板書 い・ち・り き ぎ し み・び

(マスの前の動詞に何があるか、「き・み・り・い」以外の例を挙げさせた後、「き・み・り・い」の動詞の例を挙げさせていく)
T:キ、ます、何ですか
S:書きます
T:そうですね。書きます、Ⅰです。じゃ、起きますは?
S:Ⅰです
T:いいえ、違います。(ここでⅡの仕切り内の色つきの枠を指す) 起きますはⅡです
起きますと書きますは友達じゃありません。起きますは・・・(Ⅱの所に書き加える)

T:この4つもⅡです。食べますと友達です。

◆最後に動詞FCを見せて、何gVか全体で言わせていき、個別に言わせる

て形の作り方

- 教える際の留意点-

マスの前が
いちりg:買い・吸い・待ち・持ち・送り・借り
きg:書き・働き
ぎg:泳ぎ(L14までのギマスはこれのみ)
しg:話し・貸します
みびg:読み・飲み・遊び

て形の図

導入・練習

T:マスの前がイ、買います、吸います、は買って、吸って
T:マスの前がミ、読みます、遊びます、は読んで、遊んで

てください【指示用法】 N5

- 教える際の留意点-

教科書、手引きでは指示→依頼の順だが、依頼→指示の順の方がわかりやすい

板書 てください
 ①すみませんが、~てください(依頼)
 ②すみませんが、~てください (指示)
 ③どうぞ、~てください(勧め)

1.それぞれの用法はGでふんぞり返って指示したり、腰を低くして依頼したりしながら示す
T:②は、(ふんぞり返って、偉そうにするG)パスポートを見せてください。(ふんぞり返って、偉そうにするG)皆さん休んでください!違いますね。
①はすみませんが。(謙虚に腰を低くして)すみませんが、皆さん休んでください。いいですか
S:だめです
T:(笑顔で)皆さん、どうぞ休んでください。ですね。これが③です。

2.指示は学生が言う機会はない事を告げる(活動につながる)

3.お願いの形4種
家族・友達:道を教え
家族・友達:道を教えて ください
先生・店長・知らない人:道を教えて いただけませんか
先生・店長・知らない人:道を教えて てくださいませんか

4.14課までの動詞でテクダサイと接続する動詞
指示
聞く・読む・書く・急ぐ・起きる・始める・見る・とめる・勉強する・来る・宿題する

依頼
貸す・取る・消す・切る・送る・手紙を出す・急ぐ・待つ・持つ・手伝う・呼ぶ・起きる・食べる・教える・つける・開ける・閉める・見せる・来る・結婚する

勧め
休む・帰る・飲む・吸う・もらう・休む・起きる・電話をかける・来る

導入・練習

T:~さん、来てください→~を書いてください
→帰ってください→(帰る途中で)ちょっと待ってください!

◆「Nをください」の形は既習なので、これのNをそのままVにして
「Vをください」にして教える

板書 これをください
書きます をください

◆指示はSの行動範囲ならまだTの指示ぐらいしか聞かないので、Tの指示をメインに教
授。Tが口パクで指示。何と言っているか考えさせる

授業中
読む・書く・聞く・急ぐ・始める・見る・勉強する・来る・宿題をする

授業中以外
起きる・とめる

てください【依頼用法】 N5

- 教える際の留意点-

1.「すみませんが」を付けて相手に頼む表現を確認

2.「貸し/借りてください」混同しやすい。まず「借りてください」とはあまり言わないので、「貸してください」を14課中では言い続ける。貸してくださいが相手に物を借りるという事だと定着してから借りてくださいをちょろっと出す
★カメラ

導入・練習

◆強い調子でS1を前に呼び「来てください→~を書いてください」と言い指示を復習した後、依頼を入れる。指示の復習の偉そう・怖い表情とまったく違う、謙虚な態度を示して、A-2とは違うという事を示す
T:(何か紙に書こうとするが、ペンがなく、探すG)ペン、ペン、・・・S1さん、すみませんが、ペンを貸してください
S:はい
T:ありがとうございます。(消しゴムを探すG)あれ、消しゴム、消しゴム・・・S1さん、すみませんが、消しゴムを?
S:貸してください

T:(身の回りの重そうな物を運ぼうとするG)うーん、重いです。S2さん、すみませんが?
S:手伝ってください

T:(お菓子を見せて)私はこれが嫌いです。すみませんが?
S:食べてください

板書 すみませんが、 消しゴムをかして  ください
手伝って
これを食べて
全体リピート→個別に言わせる

板書 てください ――→ ①すみませんが
│→ ②すみませんが
(板書でテクダサイに2つの用法があることを示す)

T:すみませんが、皆さん、宿題をしてください。いいですか
S:だめです
T:すみませんが、CDを聞いてください。いいですか
S:だめです

◆状況を与え、文を言わせる
T:この教室は暑いですねー、S1さん(窓を指す)・・・?
S:窓を開けてください
T:今日は寒いですから、ドアを
S:閉めてください
T:(写真をS1に撮ってもらった後、写真を確認し、嫌な顔)すみませんが
S:もう1枚写真を撮ってください
T: (速く日本語を話す)
S:すみませんが、ゆっくり話してください
すみませんが、もう一度言ってください

◆「ちょっと」がつけられる文を紹介。この「ちょっと」は程度の少しという意味ではなく、単に文を丁寧にする依頼表現である事を説明

板書    エアコンをつけて  ください
消しゴムを貸して
窓を開けて

すみませんが、ちょっと

◆会話
「はい、どうぞ」を言わずに、無言で渡すG→言わないと怖い事を教える

◆活動。『あれをして!これをして!』先生が教室の後ろに行き、学生を3人前に読んでTが指示。学生は言われた通りにやる
1.指示の導入で「これは学生は言わない。でも聞いて必ずわかるようになってないとダメだよ」と言っておくのがこの活動をする意義であり、学生もそれに納得して遊べる
1.指示が終わってから実施してもいいが、依頼が終わってからの方が幅が広がる
2.練習が盛り上がってきたら、指名された学生以外からも指示させる
3.結婚して」などは飽くまでゲームというこで許容とする
4.スタート時、イスも3つ並べておく
立って 座って 曲がって 出て 入って エアコン消して→暑い→すみませんがで他学生に言わせる。電気を消しても同じ
書いて 消して 話して ダンスして 寝て 起きて 電話して (学生の母語) でありがとうを教えて 結婚して
最後に母国語で歌を歌わせて楽しく終わる

てください【勧め用法】 N5

導入・練習

T:皆さん疲れましたね。私も疲れました。皆さん、休んでください

◆状況を与え、Sに文を言わせる。
T:S1さん、週末暇ですか
S1:はい、暇です
T:私の家へ遊びに・・・?
S:来てください

板書 ③あそびにきてください
休んでください
たばこをすってください
聞いてください(自分の好きな音楽を)
(それぞれ状況を与え、Sに文を言わせる。板書が終わったら全体リピート→個別に言わせる)

Vマス+ましょうか N4

- 教える際の留意点-

1.動作主に注意  ましょうか(私します) てください(あなたします)
一緒に行うマショウカの用法は14課では扱わない 「一緒に帰りましょうか/あの喫茶店に入りましょうか」 

2.荷物を手伝いましょうか、と言わせないよう注意。缶を開けようとしている人に対して言うと、缶を2人で開けることになる。「手伝いましょうか」はそれ単体でいい事を伝える荷物を〇持ちましょうか/×手伝いましょうか

3.14課までの動詞でマショウカと接続する動詞
書く・撮る・切る・送る・あげる・教える・迎えに行く・つける・消す・持つ・取る・手伝う・閉める・開ける
※動作主注意:貸す・見せる

  • ドアを開けましょうか
  • ドアを閉めましょうか
  • 中国語を教えましょうか
  • 私の母の写真を見せましょうか
  • プリントをコピーしましょうか

 

導入・練習

★ビンなど何か開けるのに力がいる物

★PCお金がない
遠くにある塩が取れない
包丁で手を切る
地図    ◆状況を与え、マショウカ導入
T:(缶ジュースを見せて、飲もうとするがなかなか開けられないG)うーん・・・
S:先生、開けます
T:先生、開けましょうか

T:さ、寒いです(寒そうなG)
S:窓を閉めましょうか/エアコンをつけましょうか

板書 Vます+    ましょうか
あけ      ましょうか
窓を閉め    ましょうか
エアコンをつけ ましょうか
ええ、おねがいします
いいえ、けっこうです
質問と答えを全体リピート→個別に言わせる

◆Tが状況を与え、教室の右半分に質問を、左半分に答えを言わせる

状況(時間があればSを前に立たせ、困った状況のGをやらせる)

  • 手伝いましょうか
  • お金を貸しましょうか
  • 荷物を持ちましょうか
  • 窓を開けましょうか
  • 電気を消しましょうか
  • 地図を書きましょうか

    困っている状況を与えて教科書のような文を作らせてもいいし、自由な会話をさせる
    最初2つの状況で、こういう風にするんだよ、としっかり説明
    状況
    Tお金がない(S:貸しましょうか)
    T遠くにある塩が取れない(S:取りましょうか)
    以下2つの状況は学生2人にやらせる。キューはPCを見せるなどで
    包丁で手を切る(切りましょうか)
    道に迷っている(一緒に行きましょうか

Vテ+います 【現在進行】 N5

- 教える際の留意点-

1.14課までの動詞でテクダサイと接続する動詞
Ⅰ働く・休む・飲む・吸う・聞く・読む・書く・撮る・切る・遊ぶ・泳ぐ・急ぐ・待つ・手伝う・話す
Ⅱ寝る・食べる・見る・教える・かける
Ⅲ勉強する・宿題/テニス/サッカー/野球/ダンス/パーティー/釣り/スキー/会議/コピーをする・
買い物/食事/散歩する
※瞬間動詞類は入れないこと

2.テイルの用法
L14たばこを吸っている
L15結婚している・住んでいます・持っている・知っている
L22着ている・はいている
L14~L22は主体が全て人。L29では物の瞬間的な変化の結果、それがどんな状態にあるか

導入・練習

T:今皆さんは日本語を勉強しています

◆絵を見て、テイルで答える。目的語付
今手紙を書いています
VPCを適当に並べてやるので、単純なテイルの練習(目的語無し)はFCでやる

◆TとSがG
①TがGをする
②学生を次々前に呼んで、TはPCかFCで何のGをするか指示。一人3つぐらいG

◆色々な人が色々な事をしている絵を見て、テイルで答えるQA
Q山田さんは何をしていますか A子供と遊んでいます

◆疑問詞を使ったQA
Q山田さんはだれと遊んでいますか A子供と遊んでいます

◆不在の理由を伝える
・さあ:「さあ、行きましょう」など、促しの表現
・あれ?:不審を抱いた時に使う。「あれ?かばんがありません」
Aさあ、会議を始めましょう Bあれ?ミラーさんは? A今電話をかけています Aそうですか。じゃ、ちょっと待ちましょう

◆Gでゲーム
①Tは後ろからPCかFCで前に呼ばれたSに何をするのか指示
→Sが後ろを見るし、点数記入ができない。全体で答えを言わせると誰が正しい答えを言ったのかわからない。できる子が圧勝
②クラスを数gに分ける。Tは教卓の前にいつづける。学生を1人呼ぶ。Tがその1人にだけ見えるようにカードを見せる

新出語

呼ぶ:タクシーを~。呼びます(パーティーに)は1版で、2版にはない
消す:「電気をoff」の意味で、「字をerase」では扱っていないが、教える
止める:「駐車」「CDなどの動いている物を止める」の2つ
曲がる:助詞はニではなく、ヘで扱う
話す:相手が聞き役の時は「<人>に話す」。相手と話し合うのは「<人>と話す」←手引き
教科書では全てトで、ニはない(14課時点で)
教える:住所・名前などを~(tell)。L7:日本語を~(teach)
手伝う:発話者が聞き手と共にその作業を行うこと
ゆっくり:ゆっくり話す(速度)、ゆっくり休む(状態)の2つ

「もう」
L7:already.「~Vましたか」
L14:one more.累加。「~一ついかがですか」「~一人来ます」
L33:any more.後ろに否定。「~走れない」「~時間がない」

授業記録

て形

て形はまずグループ分けから入るのだが、まずこれが難しい・・・
学生からしたら、動詞をまずgV分けして、Ⅱならマスをテに変えるだけ、Ⅲは覚えるのみ、Ⅰはしっちゃかめっちゃか、という非常に面倒なところ。教えるのが難しいのだから、勉強する方はもっと大変だろうと思う。作り方を入れたら、FCなどで十分な口慣らしをする。
私はいつも作り方を教えた後に、学生にこんな活用のルールなんか覚えても無駄。何度も言って覚えろ!と言っている。とにかく何度も何度もFCで言わせていくことが一番の近道なのだ。
頭の中でいちいちルールなんて考えるよりも、口が覚えれば、会話内でスムーズにて形が使える。

行きますのて形

言わずと知れたて形のあらくれもの。どのクラスも初日、二日目、三日目は変換ができる。しかし、それは教えた直後だからであって、時間がたって16課などの継起を教える際にはもう「行きて」「行いて」「行て」となっている。口頭も筆記も両方である。行きますのFCは多めに入れておく

「貸す」「借りる」ダイクシス

L5の「行く」「来る」の混同同様、視点をどこに置くかで決まるダイクシス。
「貸す」「借りる」はL14で出てくる「~てください」「~ましょうか」で正しく使える学生は多くはない。時間に余裕があるなら、Sが消しゴムがなく、Tだけが持っている状況を与えるなどして、「貸してください」と何度もリピートさせて、口で覚えさせるしかない。

「貸してください」だけ覚えてたらええねん!

それから上述にこだわって、同時に「借りてください」「貸してください」を提出する方がいるが、止めた方が賢明。わざわざ(あまり)使わない「借りてください」を出して、これとこれはこう違うからね!!と熱弁する必要はない。テストでも「借りてください」を問う問題を出す必要はない。使わないのだから。
とにかく同時に出したときの混乱があまりにも酷いので、「借りてください」という日本語はない!ぐらいのスタンスで構わない。
※学校という場所に限れば、確かに「S1さん、消しゴムをまた忘れたんですか。じゃ隣の人に借りてください」と言う事もある

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