JLPT(日本語能力試験) 文型一覧

本ページではJLPT出題の文型の説明、その例文を紹介しています。

スポンサーリンク

当サイト管理人による、日本語教師養成個人レッスンの詳細はこちら

当サイト管理人による、日本語教師養成個人レッスンの詳細はこちら

レベル表示に関して

こちらのページに記載されている文型の「~N4」などのレベルの表示はどんなときどう使う日本語表現文型辞典(amazonページへ)を参考にしています。

レベル内はあいうえお順に並んでいます。

なお、該当文型が複数課にまたがる場合は、下のレベルに合わせています。

検索方法

Ctrl+Fで探す

パソコンのキーボードでCtrlとFを同時に押すと、ページ内検索ができます。ケータイ・スマホでも機種によってページ内検索がかけられます。

記号の意味

X文型前の言葉 Y文型後の言葉 ふつう形 Vジ動詞のじしょ形 Aい形容詞(形容詞) Naな形容詞(形容動詞) N名詞 フ(Naな・Nの)ふつう形(な形容詞の接続は「Naな」、名詞の接続は「Nの」、動詞とい形容詞はふつう形) 正用 誤用

N1

あっての N1

如何で いかんで N1

いかんにかかわらず いかんによらず N1

かたがた N1

かたわら N1

がてら N1

かというと N1

が早いか がはやいか N1

からある からの からする N1

きらいがある N1

ごとき N1 ◆軽視族

こととて N1

こと無しに ことなしに N1

始末だ しまつだ N1

尽くめ ずくめ ずくし N1

ずにはおかないN1 ◆ずには族

ずには済まない ずにはすまないN1 ◆ずには族

すら(ですら) N1

そばから N1 ◆すぐに族

たところで N1

だに N1

たら最後 たらさいご たが最後 たが最後 N1

たりとも~ない N1

たるもの N1

つ~つ(たりたり) N1

であれ(~であれ~であれ) であろうと(も) N1

でなくてなんだろう でなくてなんであろう N1

ではあるまいし じゃあるまいし N1

手前 てまえ N1

とあって N1

とあれば  N1

といえども N1

といったらない ったらない といったらありはしない といったらありゃしない N1

と思いきや とおもいきや N1

ときたら N1

とて N1

とは言え とはいえ N1

とばかりに N1 ◆バカリ族

ともあろう N1

とも~ともつかない とも~ともいえない N1

ともなく ともなしに N1

ともなると N1

ないまでも N1

ないものでもない ないでもない なくもない なくはない N1

なくして なくしては N1

なしに なしには なしで ことなしに N1

ならでは N1

なり N1 ◆すぐに族

なり、~なり N1

なりに なりの N1

に至る にいたる に至って にいたって N1

に至っては/も にいたっては/も N1

に至るまで にいたるまで N1

に関わる にかかわる N1

に即して・にそくしてN1 ◆その通り族

にたえる にたえない N1

に足る にたる N1

に留まらず にとどまらず N1

に則って にのっとって N1 ◆その通り族

に引きかえ にひきかえ N1

にも増して にもまして N1

の至り のいたり N1

の極み のきわみ N1

(ただ)~のみ N1

はおろか N1

ばそれまでだ N1

べからず べからざる N1

まじき N1

までだ N1 だけだ

までもない N1

まみれ N1

めく N1

や否や やいなや N1 ◆すぐに族

故に ゆえに N1

~ようが~まいが ~ようと~まいと ようが ようと ようとも N1

ようにも~ない N1

由 よし N1

をおいて N1

を限りに をかぎりに N1 ◆カギリ族

を皮切りにして をかわきりに N1

を踏まえて をふまえて N1

をもって N1

をものともせずに N1

をよぎなくされる を余儀なくされる をよぎなくさせる を余儀なくさせる N1

をよそに N1

んが為に んがため んがために N1

んばかりに N1

N2

あげくに N2

あまり あまりの~に N2

以上は いじょうは N2 ◆だから当然族

一方 いっぽう 一方で 一方では N2

上で うえで N2

上は うえは N2 ◆だから当然族

得る うる える N2

おきに おきの N2 違い「ごとに」「おきに」「につけ」「たびに」

恐れがある おそれがある N2

折に おりに N2

かいがある がいがある N2

限りだ 限りは 限りでは かぎりだ かぎりは かぎりでは N1~2 ◆カギリ族

難い がたい N2 に難くない にかたくない N1

かないかの内に か~ないかのうちに N2 ◆すぐに族

かねない N2

からして N2

からすると(からすれば) N2

気味 ぎみ N2

くせに N2

くらいなら N2

げ N2 様態

ことか N2

ことだ N2

ことか ことだろうか N2

こととなると N2

こと無く ことなく N2

ことに(は) N2

ごとに ごとの N2 違い「ごとに」「おきに」「につけ」「たびに」

際に さいに N2

ざるを得ない ざるをえない N2

次第だ/で しだいだ/で N2

末に すえに N2

ずじまいだ N2

ずにはいられないN2 ◆ずには族

たいものだ N2

だけあってN2 だけにN2 だけましN2 だけでなくN2 ◆ダケ族

たて N2

っこない N2

ったら ってば N2

つつ(同時進行) N2

つつある N2

つつも N2

って んだって(伝聞) N2

ってば N2

っ放し っぱなし N2

っぽい N2

て以来 ていらい N2 (以降・以後)

てこの方 てこのかた N2 (以降・以後)

てたまらない N2

てでも N2

てならない N2

てはかなわない N2

ても差し支えない てもさしつかえない N2

というか(+というか) N2

というものだ というものではない N2

といえば というと といったら N2

といった N2

といったら といえば というと N2

と思うと とおもうと かと思うと N2 ◆すぐに族

とか(伝聞) N2

どころか N2

ところだった N2

どころではない N2

として~ない N2

と共に とともに N2 ◆次第に族

となると となれば となったら N2

とは 驚き・定義 N1~N2

とは言うものの とはいうものの N2

ないことには N2

ないものだろうか N2

ながら ながらも ながらに ながらにして N1~2

なくもない なくはない N1・N2

なんか/なんて/など N2~3 ◆軽視族

に応じて におうじて N2

に関して にかんして N2

に越したことはない にこしたことはない N2

に応えて にこたえて N2

に先立って にさきだって N2

にしたら にすれば N2

にしろ~にしろ にしても にせよ N2

に過ぎない にすぎない N2 ◆軽視族

に相違ない にそういない N2

に沿って にそって N2 ◆その通り族

につけ N2

につれて N2

に伴って にともなって N2

に他ならない にほかならない N2

にも関わらず にもかかわらず N2

に基づいて にもとづいて N2

抜きで ぬきで ぬきに ぬきの N2

抜く ぬく N2

のことだから N2

のなんのって N2

のみならず N2

の元で のもとで N2

はさておき N2

はともかく(として) N2

ぶる N2

べきだ/べきではないN2 べくN1 べくしてN1

まい(強い否定) N2

も構わず もかまわず N2

ものだ/ものではない ものの ものがある ものか もん N2

ものなら N2

やら(~やら) N1・N2

~ようか~まいか N2

ようでは ようじゃ N2

ようとする ようとしない ようとしている N2

ようになっている N2

ようものなら N2

を禁じ得ない をきんじえない N2

を始め をはじめ N2

を巡って をめぐって N2

をもとにして を元にして N2

んじゃない んじゃありません N2

んだった N2

んだって って N2

N3

一方だ いっぽうだ N3

上に うえに N3

内に うちに N3

おかげで N3

かける N3 ◆スタート族

がち N3

かねる N3

からこそN3 てこそN2 こそN3 ばこそN1

からには N3 ◆だから当然族

くらい N3 ◆軽視族

こそN3 てこそN2 からこそN3 ばこそN1

ことになっている N3

ことはない N3 不必要

最中に/だ さいちゅうに N3

さえ N3 さえ~ば N3

じゃない(じゃん) N3

ずに N3

せいで N3

た途端に たとたんに N3 ◆すぐに族

度に たびに N3

為に ために(原因) N3

だらけ N3

ついでに N3

っけ N3

って(という) N3~N2 ◆という族

つもりだ N3

てからでないと/てからでなければ N3

て仕方がない てしかたがない/しようがない/しょうがない N3

て初めて てはじめて N3

て欲しい てほしい N3

てみせる N3

という(って) N3~N2 ~は全て

ということだ とのことだ N3

というより N3

といっても N3

通りに とおりに N3 ◆その通り族

としたら/すれば/すると N3

として としては としても としての N3

とのことだ ということだ N3

とは限らない とも限らない ないとも限らない とはかぎらない ともかぎらない ないともかぎらない N3

とみえる とみえて N3

において N3

に代わって にかわって N3

に限って N3 に限らず に限り に限るN2 にかぎって にかぎらず にかぎり にかぎる ◆カギリ族

にかけて N3

にかけては N3

に決まっている にきまっている N3

に比べて にくらべて N3

に従って にしたがって N3 ◆その通り族

にしては N3

に対して にたいして N3

に違いない にちがいない N3

について N3

につき N2~3

にとって N3

に反して にはんして N3

によって により による によっては N3

に渡って にわたって N3

は別として はべつとして N3

はもとより はもちろん N2~3

反面/半面(はんめん) N3

他ない ほかない よりほかない ほかしかたがない N3

み(形容詞の名詞化) N3

向きだ/に/の むきだ N3

向けだ/に/の むけだ N3

~も~ば~も N3 XしYし

ようがない/ようがある ようもない N3

より他ない よりほかない N3

られる(自発) N3

訳だ わけだ わけがない わけではない わけにはいかない N3

割りに わりに N3

をきっかけに N3

を契機に をけいきに を契機にして N3

を込めて をこめて N3

を中心にして をちゅうしんにして N3

を通して を通じて をとおして をつうじて N3

N4

間に あいだに N4

終わる おわる N4

かもしれない N4

がる N4

ことがある(経験)

ことができる(可能) N4

さ(形容詞の名詞化) N4

させる N4

させられる(使役受身) N4

しか N4

~し、~し、~。 N4

しろ(命令) N4

過ぎる すぎる N4

するな(禁止) N4

そうだ(様態) N4

そうだ(直前) N4

そうだ(伝聞) N4

たことがある(経験) N4

出す だす N4 ◆スタート族

たって N4

たばかりだ N4

た方がいい たほうがいい N4

為に ために(目的) N4

たら N4

たらいいですか N4

だろう(推量) N4

だろうと思う N4

つもりだ N4

て(原因・理由)

てある N4

ていく/てくる N4

て頂く ていただく N4

ている(人の結果状態) N4

ておく N4

ている(物の結果状態) N4

てくる/ていく N4

てしまう(完了・残念) N4

て下さる てくださる N4

て来る てくる(すぐに戻る) N4

でしょう→だろう(推量) N4

てはいけない N4

てみる N4

ても N4

てもいい(許可) N4

~といい~といい N1 といい N4

ところだ(直前・最中・直後) N4

ない方がいい ないほうがいい N4

なくてもいい(不必要) N4

なければならない N4

なら N4

にくい N4

にする(変化・決定) N4

ので N4

のだ(んです) 説明 N4

のに(不満・意外) N4

のに(用途) N4

のは~だ(強調構文) N4

ば(条件) N4

場合は ばあいは N4

ばかりだ ばかりか ばかりに んばかりに とばかりに ばかりでなく などN1~4 ◆バカリ族

始める はじめる N4 ◆スタート族

はずだ N4

ほどだ ほど~ない ほど ほど N3・4

まま N4

易い やすい N4

ようだ(推量) N4

ように(類似・例示・比況) N3・4

ように(目的) N4

ように言う ようにいう N4

ようにする N4

ようになる N4

より~方が N4

られる(可能) N4

られる(受身) N4

られる(尊敬) N4

んだ N4

んですが N4

N5

後で あとで N5

頂く いただく N5

下さる くださる N5

くなる N5

たい N5

~たり、~たり N5

だろう(確認) N5

ている(継続)

ている(習慣) N5

てから(継起) N5

て下さい てください(指示・勧め) N5

て下さいませんか てくださいさいませんか N5

でしょう→だろう(確認) N5

時 とき N5

ないで下さい N5

ながら(同時進行) N5

なる N5

前に まえに N5

ましょうか(申し出)

やる N5

N0 JLPTにない文型

三昧 ざんまい N0

である N0

ほかにも、下記においてJLPTにない文型を紹介しています。随時更新しています。

N0 JLPTにない文型
このページでは、日本語教育関連の参考書にない、JLPTにも出ない、学校でも勉強しない、だけど日本人の多くが使う文型群を紹介しています。 Vマス+まくる 用法 1.ある動作だけを継続する。「ばかり N4」の用法に似る 例文 今日は久しぶりの焼...

意志の文・働きかけの文

本サイトではよくこれらの言葉を用いて文型を解説しています。例えば、「はおろかN1」という文型は後件に意志、働きかけの文が使えません。

×冬休みは国へ帰ることはおろか、国の家族に会いたい(意志)
×図書館では食事はおろか、話をしないでください(働きかけ)

意志の文型:行きたい・行きましょう・行くつもりです・行きます
働きかけの文型:行って/行かないでください・行きませんか・行った方がいい

意志というのは字の通り、人の意志が入るもののこと。意志の反対の無意志というものもあるので、比較してみてください。

無意志の文型:行ける・行くことができる・行ってくれる

詳しくは下の 完全攻略!意志動詞・無意志動詞とは を参照してみてください。

【画像】完全攻略!意志動詞・無意志動詞とは
意志、無意志? 動詞には人の意志を含むもの、そうでないものとで二分することができます。 「食べる」は意志を含む動詞で意志動詞です。「(雨が)降る」は意志を含まない動詞で無意志動詞です。 それでは簡単なクイズをしてみましょう。「食べる」は意志...

文型とは

そもそも文型とは何なのでしょうか。定義は以下の3つのようになっています。

  1. 基本的にはひらがなで表記され(『~て来る』や『~次第』など漢字表記のものもある)、述語(動詞や形容詞、名詞など活用する言葉)に付いて、意味を変えるものを文型と呼ぶ
  2. 文中や文尾に来る
  3. 一文字違うだけで意味が大きく変わることも多い

具体的に、「ために」と「ゆえに」という文型を例にとり、説明します。

文型「ために」
・家族のために、働いている(利益)
・働いているのは、家族のためだ(利益)
・工事中のため、通行不可(理由)
×ための家族、働いている
・人民の、人民による、人民のための政治(手段)
【形が様々に変わり、それによって接続のしかたも変わる】

文型「ゆえに」
・美人ゆえの悩み(文中)
・彼女はとても美人だ。ゆえに、悩みも多い(文頭)
【文型が接続詞として機能する場合は文頭に来ることもある】

また、文型には実に様々な形があり、それが日本語学習者を苦しめています。例えば

ごとき/ごとく N1

この文型の動詞と名詞の接続を見てみましょう。

「するがごとく・するがのごとく・するかごとく・するかのごとく」

「山のごとく・山であるがごとく・山であるがのごとく・山であるかごとく・山であるかのごとく」

さらに『ごとく』は『ごとき』にもなるという恐ろしい文型です。こういった文型を教える際は全ての形を教えず、使用する教科書に準拠するのが鉄則ですが、教師の采配で最も使う形を教授することも必要です。

文型とは呼べないもの

例えば「かえって」という言葉を文型として扱う人がいます。

例:うまくやろうとしすぎたせいで緊張してしまい、かえって出来の悪い結果となった。

この「かえって」は読点の後に来る言葉で、接続詞的に用います。つまり、いわゆる4つの品詞、動詞・い形容詞・な形容詞・名詞とは接続せず、文型とは呼べません。

中級以上で役に立つ記事まとめ

はじめて中級・上級クラスを持つ先生へ
「恐怖は未知からくる」という言葉があります。つまり、「わからないから怖い」のです。今日は初級しか担当したことがなく、中級・上級の授業がどのようなものか未知の状態の方にその授業の内容を紹介します。 はじめて中級クラスを持つ先生へ 膨大な文型の...
JLPTの読解と聴解授業の教え方/作り方
私のレッスンで多いのが 「読解と聴解ってどうやって教えるんですか」 という質問。日本語能力試験では読解や聴解も様々な形式で出題されるので「コレ」と一言で述べるのは難しいですが、ここでは「だいたいこんな感じです」というのを簡単に紹介したいと思...
絵カードも聴解も読解も。教師は最高の教材
次の授業でアレを使いたいのにない、欲しい状況の絵カードがない。 探す必要なんかありません。最高の教材は教師自身です。 絵カードは作れる 「偉そうな人」の顔の写真を使いたくて、検索してもなかなかいいのがありません。検索ワードを変え、「上から目...
教えるレベルが高くなるほど検定が活きてくる
日本語教育能力検定試験(以下、検定)について批判的な私ですが、検定の勉強は無駄ではありません。 それでは、検定の知識が具体的にどのように役に立つのか、私の実際の授業での利用法を交えながら紹介していきます。 文法・語彙 試験Ⅰ 特に試験Ⅰの初...

N1et 有料コンテンツ

本サイト、『日本語教師のN1et(以下、N1et)』では無料で情報を提供していますが、noteというサイトを通して、有料で一部の情報を提供しています。以下は現在公開中のものです。

らしいN4・そうだN4・っぽいN2・みたいだN4・ようだN4・気味だN2

だらけN3・まみれN1・ずくめN1

出すN4・かけるN3・始めるN4

とともにN2・にしたがってN3・につれてN2・にともなってN2・におうじてN2

途端にN3・と思うと/かと思うとN2・か~ないかの内にN2・が早いかN1・そばからN1・なりN1・や否やN1

わりにN3・にしてはN3

コメント