第2回 日本語教育能力検定試験オリジナル問題に挑戦!

日本語教育能力検定試験っぽく問題を作ってみました。解説は実際の教育現場で見られる誤用なども交えながら行っています。

問題

(1) 【「ものだ」の用法】

1 時間が経つのは早いものだ

2 3か月も入院していたのに、ずいぶん元気になったものだ

3 昔はよくあの空き地で遊んだものだ

 

(2) 【「ばかりだ」の用法】

1 去年結婚したばかり

2 彼はお酒ばかり飲んでいるので、心配だ。

3 さっき帰ったばかりなんだから、少し休ませてほしい。

 

(3) 【格助詞「と」の用法】

1 春になる、桜が咲く。

2 彼が持っている傘は私の同じだ。

3 A市と比べる、B市は人口が少ない。

 

(4) 【「~て」の用法】

1 田中さんは背が高く、ハンサムだ。

2 電車が雪止まった。

3 家では、母は買い物に行っ、父は片づけをすることになっている。

 

(5) 【名詞の種類】

1 紙 2 のれん 3 富士山

 

(6) 【比喩】

1 花見

2 ごはんを食べる

3 お茶にする

答えと解説

(1) 【「ものだ」の用法】

1 時間が経つのは早いものだ

2 3か月も入院していたのに、ずいぶん元気になったものだ

3 昔はよくあの空き地で遊んだものだ

答えは3です。「ものだ」は主に文末に用いる文型で、用法が非常に多くあります。1と2は話者の驚きを表すもので、3は回想の用法です。

 

(2) 【「ばかりだ」の用法】

1 去年結婚したばかり

2 彼はお酒を飲んでばかりいるので、心配だ。

3 さっき帰ったばかりなんだから、少し休ませてほしい。

答えは2です。これも用法の多い文型の一つです。1と3は動作の直後を表し、2は動作の過多を表します。

 

(3) 【格助詞「と」の用法】

1 春になる、桜が咲く。

2 彼が持っている傘は私の同じだ。

3 A市と比べる、B市は人口が少ない。

答えは1です。2と3は比較の「と」の用法です。格助詞については「初級の9つの助詞一覧 用法の教え方 練習問題つき」「上級の9つの格助詞一覧 用法の教え方」にまとめてあります。

 

(4) 【「~て」の用法】

1 田中さんは背が高く、ハンサムだ。

2 電車が雪止まった。

3 家では、母は買い物に行っ、父は片づけをすることになっている。

答えは2です。1と3は並列、2は原因を表しています。「~て」の用法は初級段階で多くの用法を教えることになるのですが、気をつけるべきは用法の間違いよりも、「て」が濁音なのかどうか、という点です。「元気て」「読んて」「うれしくなくで」など濁点の有無が現場では問題になります。授業の導入の際にはそこをしつこく言って、定着をはかりましょう。

 

(5) 【名詞の種類】

1 紙 2 のれん 3 富士山

答えは3です。3のみ固有名詞であり、他は普通名詞です。

 

(6) 【比喩】

1 花見をする

2 ごはんを食べる

3 お茶にする

答えは3です。1と2は提喩と呼ばれる比喩の一種で、上位か下位の関係にあるものを喩えて言うものです。「花見」は桜を見るという意味で、桜の上位語が花です。「ごはん」はその逆で、ごはんという下位語で食べ物という上位語を指しています。3は換喩で、関係が近いものを喩えて言うものです。比喩の種類には他にも直喩、隠喩があります。

 

他の問題は検定問題にまとめてあります。

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